東京マラソンまっただ中

わたくしたちの会合は、毎年東京マラソンの日と重なります。去年もおととしも、その前も…。今年もやっぱり東京マラソンの日に重なり、往復のランナーが通る銀座は長時間交通規制が入り、わたくしたちも晴海通りを多くのランナーが走るのを遠くから「走ってる、走ってる」といいながら、みんなでうろうろしておりました。kaori_heliconia1_800

本日の傑作はこちら。Kaori姫が作ったハンギングヘリコニアのポーチです。口に金具を入れて形を作り、大きめのマチで、ぱっくり口が開く大変使いやすいものです。アップリケ、キルティング、縫製など全てにおいて綺麗に仕上げられております。今回彼女は、パイピングとファスナーの処理を数日かかって考え、こんな美しい作品に仕上がりました。kaori_heliconia2_800ファスナーをあえて外に出し、端っこも写真のようになっていて、かわいらしい。結構サイズがあるので、持ち手を付けたら小さなバッグとして使えそうです。
ところで、実は他の方には申し上げませんでしたが、この作品を拝見して、少しわたくし自身反省した点がございました。こういった小物は、制作中の作品が飽きたときの箸休め的に手がけられるものだと思っておりました。ですが、このKaori姫のポーチを見て、そうでは無いのだと痛感したのです。この小さな作品の中に、他の人にはわからない様々な努力や工夫が詰まっていることが伝わってきたのです。ただひたすら美しい作品を作るためにね。そしてこういうクオリティを求めるKaori姫のような方って他にもたくさんおられるはずだけど、ハワイアンキルトの商材として用意されているものって、こういうニーズに答えられるのでしょうかしらんと少し不安に思ったのです。でも、与えられたパターンから、こういう作品が生まれてくるのは、作品制作に関する全てのプロセスが作る方の自由にできるがゆえのこととも言えるのかもしれません。キットの中から好きなものを選ぶというのとは全然違う、楽しみや、喜びや、苦労があってこそこういう作品に繋がってゆくのだと、改めて思い知らされました。すごい。

kaiho_bag_800もうひとつはKaiho先生のバッグ。ブラウン地にピンクのクラウンをシンプルに入れたものです。素材は綿サテンで、光沢があって少し高級感のあるバッグの仕上がっています。ブラウン+ピンクはみんなが大好きな組み合わせで、縫製のスキルの高いKaiho先生の手によって、市販のバッグのようなクオリティです。
正式なハワイアンキルトのジャンルにバッグは無いということを、さんざん書いております。それでも、ニーズがあるということを十分理解しておりますわたくしたちは、常に日常普通に使えるハワイアンキルトのバッグについて、追求を深めております。デザインはもちろん、仕立てや組み合わせる素材などを探し、製品としてご提案できるバッグを探し続けております。また、こうして製品となったバッグは、日本で、日本人の手によって、国内で制作されている手工芸です。なので、いつかブランドバッグのように、高価なプライスでやりとりされるものになってほしいと心から願っております。
なんて、人々がマラソンで盛り上がる中、全く無関係なわたくしたしは、互いに「お願いだから、東京マラソンに出るって言わないでよ。」と言い合うのでございました。

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