2分の1でも8分の1

40×40cmのクラウンの新しいデザインは10個あります。海保先生が、3枚、北村先生が、1枚をバッグに仕立ててくださいました。それでも、カットされていないデザインは、6パターンございますので、それを一気に切ってみました。
デザインは2分の1ですが、カットする布は、ちゃんと8分の1のパターンをカットするときのように用意して作業します。パターンとベースを合わせる時に、アイロンのラインが入っていれば、合わせるために必要な要素が増えて、きれいに合わせることができます。こわいのは、バイアス方向です。ガイドになる要素が少ないと、生地が伸びて、大変なことになってしまいます。こういったカットの詳細は「ハワイアンキルトの教科書」に全部書きました。綺麗な作品を作るためのキットづくりは、美しく作品を仕上げるために重要な要素と言いたいのでございます。crown9

なぜなら、この後のプロセスであるアップリケやキルティングで、 どんどん布に負担をかけてゆくので、ここを大切にしなければ、ゆがんでしまったり、キルティングがシンメトリー(左右対称)に入らなくなってしまったりしてしまうからで、完成作品を拝見すると、どのようにカットされたかが、わかってしまう場合もあります。
教室ではキットを購入して、作品を制作するというスタイルをとっているところが、多いので、何年作っていても、カットしたことが無い!という方、結構居られるのではないでしょうか?メータ700円ほどのただの綿の生地が、キットと名を変えただけで、何倍も高い値段で販売される価値に変わるわけですから、カットの仕方を教えないで、高い値段でキットを売ったほうが、楽しいに決まっています。queens_comb

ちなみにこのQueen”s Combは、失敗してしまいました。櫛のすぐ横に来ているマイレの位置が、左右違ってしまっています。右が近くて、左が遠い。これは、完全にミスってしまいました。あとで、直さなきゃって反省いたしました。こういうバイアス方向に伸びたデザインは、こうしてきちんとアイロンをかけて、カットしても、こういう間違いが起こります。こういう悪い例を参考にして、たとえ、2分の1のパターンでも8分の1のパターンをカットするように、材料は準備したいものでございます。と、苦笑。crown10

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これらは、パターンに付けた色に合わせてカットしたかったのですが、家にある生地の中で、もう彩度の高いものがなくなってしまったので、材料の色を見て合わせました。moomins_crown

最後は、超もったいないデザインです。パターンの生地のほとんどを切り落とすことになるので、カットするときに、正方形分は要らないかな~とこれも反省いたしました。
上記6点は、カットしてすぐにしつけします。ずれたり、伸びたりするのが怖いから。これは、手元のサイズだからまだいいですが、大きなデザインのものは、しつけしないと大変なことになってしまいます。

これらカットした写真は、サイトに掲載するためのものです。一人で作るのは大変っだから、誰かに縫ってもらうよう頼んでみよう。なんて、ずるい考えでおります。パターンだけより、イメージしていただきやすくなったでしょうか?(写真から、パターンをトレースしないで、買ってね。1枚500円です。)

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