デザイナーの苦しみ

2020東京オリンピックのエンブレムの使用撤回を申し出た佐野研二郎さん。わたくしにはよくわかるのですが、もう、誰も彼に仕事を頼む人は居ない=デザイナーとして終わり。居なくなったも同然の存在になってしまった訳ですから、もう許してあげてほしいと思うのです。
あまり世間のニュースについて、語ろうと思ったことは無いのですが、この件は特別です。だって日本中の方がデザインについて考えてくださったという貴重な 瞬間だと思うからです。毎日テレビで、おそらく人生で初めてデザインについて考えたである方達が、デザインについて語ってくださることで、なるほどね~。 人はそう思うのね~。と改めて思うのです。
似てる似てるって言うけど、デザイン制作って、大変なんだよ~。わからないかもしれませんけれどね~。円一個の配置考えるんだって、結構悩むんだよ~。と、この結果が出るまでの間、わたくしは、ずっと、佐野さんには家のなかで最初っから同情的なのでございました。
デザインという業界は、存在が簡単に消されてしまう恐ろしさがあるので、わたくしのような小者は、どこかでクライアント様に揉み手して、はいはいと言って、こっそりと生きているのです。ulu_quilt2_800

そんなもらい仕事であるデザインの業界で31年仕事してきたわたくしですが、どこかで自発的なデザイン発信ができないか?クライアント様に依存しないで、デザインを個人的に販売する方法は無いか?とずっと考えて来た結果が、日本ハワイアンキルト製作所のサイトを作って、自身が描いたデザインを自力で売るといということでした。多くの方にデザインを買っていただくことを目的として、佐野さんのように1点で、100万円というような報酬を手にすることはできませんが、皆様に気軽にデザインに触れていただくというこの行動は、他のデザイナーは、あまりやりたがりません。とかくエンドユーザー様の動向にうといデザイナーですが、日本ハワイアンキルト製作所のサイトを公開して、わたくし自身、買っていただけるデザインの価格や、キットの価格、ご注文から見えるお客様のお気持ちなど、多くのことを学ばせていただいております。そして、わたくしが見つけた「パターンを売る」ということは、多くのことを生み出すということを改めて感じております。
なので、自作したサイトには、パターンについての様々な情報を掲載しています。購入目的だけではない、多くのハワイアンキルトに関する情報を見に来ていただければと思うのです。そしてずっと皆様の作品制作のお手伝いをさていただきたいと思うのです。平面が立体になって作品になる素晴らしさ。面白くってたまりません♪

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