Mikana Hawaii StyleのNagao様は、サークル活動される皆様のためにキットをご用意されるお立場であられます。そのNagao様から、準備の様子を知らせるお写真がたくさん届きました。
その中に唯一入っていた完成作品のお写真がこれです。以前バッグ用にデザインしたパターンですが、これを額装して仕上げてくださいました。この「フレーム」をお使いになるのは、わたくしのブログでは、Nagao様だけです。作品のフレームに、濃いピンクのパイピング?がいい感じです。Nagao様の作品は色がいつもきれいで、ハワイアンキルトらしい作品に仕上げるセンスはピカイチだといつも感じております。同系色のピンクに、お隣の色相であるオレンジと白。トレンドの青に近い緑(ターコイズとかエメラルドグリーンとか)の葉がリズミカルに配置されていて思わずかわいい!と言いたくなる作品です。
以後は、カットされた様々なキットのお写真です。まずは新しいバッグのパターンの中から、W63×H50cmという大きなサイズのバッグが出来上がるBig Hibiscusのパターンです。このお写真を拝見させていただいて、それぞれにちゃんとコンセプトがあるように思います。
ピンク+パステルグリーンは、淡い雰囲気で、女性らしい色に、グリーンの濃淡は、これからの季節にぴったりな同系色で、ブルー+黄は、コントラストの強い原色の組み合わせで。この色の組み合わせは前も書いたことがあると思うのですが、幼児色とも言われていて、もしかしたら、お子様向けに組み合わせた色なのかな?ご本人様は、どれもちょっと色が派手だったかな~?なんておっしゃっておられますが、元気があって完成が楽しみでございます。
しつけもきれい、以前は虫ピンだったまち針もちゃんとしたものに変えてくださって嬉しいです。月1の会合で、いろいろなものをカット練習していた頃は、みんなで「まち針は天下の回りもの」なんてよく言ってました。セットの際には大量のまち針が必要なので、みんな針刺しというのを持っていません。ケースに無造作に入れたまち針を、おそるおそる取り出し、マグネットピンクッションに移動させて使います。みんなのまち針を使うので、しつけが終わるまで、貸し出しという形になるのですが、名前が書いてある訳でもないので、結果、みんなのまち針になってしまうのでございます。
以下はウォールです。
最近、制作してくださる方が増えた、100×100cmのパターン、Baby Quilt Naupakaです。これはアップリケを進めてゆくと、形が見えてくる楽しいパターンです。わたくしも、縫って確認済みです。このキットは嬉しいことに、最初に想定して色でカットされていて、ベースにブルーが使われていて、男女兼用ベビーキルトとお考えになったのでしょうか?このデザインを見ると、完成までに本当にいろいろないきさつがあったことを思い出す、特別なパターンです。もし、わたくしが、これをオーダーされた方に対して、妥協する対応をしてしまったら、大変な結果になっていたかもしれないと、いつも見るたびに思うのでございます。最終的には、オーダーに関係なく、わたくし個人が、生まれてこられる男のお子様か女のお子様の幸せな成長を心から願った結果であることは間違いございません。
Royal Crownは、王冠大好きなMurakami先生からのオーダーで描いたパターンです。100×100cmという日本ハワイアンキルト製作所サイトのウォールで一番好まれるサイズです。110×135cmだと、大きすぎて、自宅に飾れる壁面がない。というお声をよくお聞きするので、100のパターンがいいのかもしれません。Nagao様は、トップとベースの色を入れ替えて、2種カットされました。制作される方に直接カットしてもらおうかと思われたそうなのですが、結局ご自分で用意されたのだそうです。これは8分の1のデザインなので、8枚重ねてカットする必要があるので、カットになれていないと、結構大変かもしれません。材料を無駄にしないためにも、Nagao様が用意されるのがよいデザインです。
同じ色の反転、特に白との組み合わせの場合には、大きくイメージが違って見えます。白より明るい色は無いので、濃い色との組み合わせの場合、最高にコントラストがつくために、なんだか清楚な感じになるのです。白い花を表現する場合などは、大きな効果を発揮してくれると思っております。
わたくしも昨年作った70×70cmのウルも、この反転した色にしたのですが、理由は、糸の色がなかったからという単純なものでございました。今回同じデザインをカットされたNagao様は、こんな色でカットされました。
ウルというモチーフは、ハワイアンキルトを制作される方なら、1つは作っておいてもいいモチーフだと思っております。シーツに落とす植物の陰をなぞることからスタートしたハワイアンキルトですが、その植物がウルだったと言われています。なので、ウル(Bread Frruit)は、最も重要なパターンと言われているのでございます。それ以外に、とがったところ、葉の付け根などのマイナスのカーブ、実の表現など、ハワイアンキルトで必要なアップリケの要素がウルにはすべて入っている。加えてハワイの人の食生活にも深く関わっていたことなども「重要」と言われる理由なのかもしれません。
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