Hayashi様は、いつも多くの作品を制作されておられる北村先生の生徒様です。作品に関するお話を伺いますと、いつでも夫婦仲が良いことを感じるだけでなく、奥様がてがけられておられるハワイアンキルトに対しても、深い理解を寄せられていることを感じます。
このアロハシャツも、カラーオーダーは、Hayashi様のご主人様のご希望で組んだ色なのだそうで、なぜ2枚あるのか疑問だったのですが、1枚はご主人様の書斎に飾り、1枚は、誰かにほしいと言われた時に予備としてということでございました。お話を伺って、すごすぎて何も言えませんでした。彼女は、このブルー系のアロハシャツも制作されていて、制作中のこの作品をご主人様がご覧になったことが、新たに作品を制作されるきっかけになったのだろうと思います。色を変えて、作ってよとか、自分の部屋に飾りたいと希望されるなんて、ハワイアンキルトに興味がなければなかなか聞こえてこないオーダーです。このパターンは、今まで描いてきました様々なモチーフを自由にアレンジできるベースとしてもお使いいただけるようにと考えたのですが、この「自由にアレンジできる」というのは、簡単なことではないのかな?と最近感じることが多くなりました。たとえば最近販売を開始したミニマルシェバッグのパターンページにも記載しているのですが、パターンを140%に拡大すれば、レギュラーサイズのマルシェバッグを制作できます。って、これは難しいことなんだと、とある方から言われたことで気づきました。ましてや、サイズに合わせてラインを変更するというのも、そう簡単なことではないとも。なるべくパターン単体の価格を安くして、そのパターンを元に、サイズを変えたり、ラインを変えたりしたほうが、喜んでいただけるのではないだろうか?と、そのほうがユーザーライクなんじゃないか?と考えていたのでございます。人によっては、拡大したパターンを、貼り合わせることで挫折することもあるとお聞きしたのでございます。ということは、サイズ違いでパターンのラインナップを揃えたほうが良いのだろうか?と、ここに来て初めて考えました。お聞きしてみないとなかなかわからないものです。
話は脱線しましたが、Hayashi様は、もう一点作品を完成されておられます。これも新しいデザインのTaroです。穴が多くて縫うのが大変!でも出来上がってみると縫って良かった!と思ってくださったそうです。ひさしぶりに、正方形&8分の1の定番パターンとして描きました。描いたときは、中心部分とイモのキルトラインがポイントだと思っておりまして、それが完璧に仕上げられているこの作品を拝見して心から嬉しくなりました。とっても素晴らしい作品でございます。
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