パッチワークのキットって…

OP0059K_7504月の初頭から素敵な作品をご紹介できぬまま、もうすぐゴールデンウィークに近づいてしまっております。ブログを放置した分、わたくしがパターンを販売していることも、この世の中から忘れ去られてしまいそうな感じで、改めて世の中の厳しさを痛感するのでございます。

ところが、名古屋に出かけている間に、すごく面白く、考えさせられる出来事がございました。お問合せくださったのは、パッチワークの指導者の先生で、パッチワークを10年以上やって来ているので、ハワイアンキルトのことはわかっている(!?)とおっしゃっておられて、内容は
①ハワイアンキルトの講習を依頼され、ご自分でパターンを描けないので、わたくしのサイトのパターンを使いたい。
②キットを製作しても良いと書かれているが、製作予定のキット数分のパターンを購入する必要があるのか?
③願わくば、キットの製作方法を教えてもらえないか?
というものでございました。これをまず拝見してわたくし自身は、超びっくり!なぜなら、パターンは1枚あればいくつでもキットを作ることが出来ると考えるのは、当たり前のことと考えていたので、パッチワークってどんな形のキットになってるの?って思ったことです。逆にキットにパターンを入れて売られてしまったら、それこそ、わたくしが唯一お願いしております「パターンの再販」に繋がって行ってしまうではありませんか?でももしかしたら、パッチワークは、カットして居ない布と、パターンが同梱されているのが普通なの???って知らない世界を見せて頂いたような気がいたしました。

ですので、わたくしはこのご質問に対して、①はもちろんOKです。②と③について「ハワイアンキルトのキットは、デザインのモチーフをカットし、デザイン通りにレイアウトしたものをしつけしてセットするのが普通なので、パターンは指導者お一人が持って居られれば十分なのです。」とまとめてお返事申し上げました。さらに、おせっかいとは思ったのですが、「ハワイアンキルトには、独自の手法もございますので、もしよろしかったら、ハワイアンキルトの教科書も、ご参照いただければ嬉しいです。」ってお返事をお送りしました。

悲しいことに、ハワイアンキルトは、パッチワークの1ジャンルと思われておられるパッチワークに関わる方々は確かにたくさん居られることは、それとなく感じていたのですが、「ちがいまーす。わたくしたちは独自の手法でパッチワークとは全く違う制作プロセスがあるんですー。」ということをご理解頂けたら幸せだといつも思っているのです。
もう一点。これは確認事項なのですが、パターンを使って生産されたキットの仕様や、価格などについては、わたくしどもは一切関係はありませんし、望む結果が得られなくとも、キットの買い取りなどはできませんことをご理解頂けていますでしょうか?100円のパターンで生産された1,000円のキットが売れなかったから、責任取ってください、なんて言わないでね~。

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