真夏!?のハロウィン

M.H.様ハロウィン

ここのところ作品のお写真を続けてお送りくださっているH.M.様よりまた個性的な材料をお使いになった「Halloween 4 scenes」をお送りいただきました。H.M.様は週1で自由に制作したいとお考えの方々が集まって作品制作できる「キルトサロン」を運営されておられるのだそうです。サロンメンバーの方からのご要望があって、今年はハロウィンをテーマに選ばれたのだそうです。H.M.様は

デザインがすべてのキルトになりますので
製作所さんのデザインメインで楽しみます…

とメッセージをお寄せくださいましたが、わたくし個人としましてはデザインは作品の一部に過ぎないと常々思っております。あくまでも「型紙」でございますので、パターンが制作のきっかけとなればいいな。と考えているのです。ですので「デザインがすべて」というこのコメントに少し驚きました。
ですが、自身ではハロウィンのパターンについては特にどなたでも楽しく制作していただけるデザインのラインナップは整っていると考えております。
このデザインも、30×30cmの4種のデザインをお客様のご要望でひとつにまとめたもので、そういう展開を自分では想定しておりませんでした。と申しますのは、ハロウィンやクリスマスなどの季節のイベントは、箸休めみたいなものだととらえておりましたので、このパターンのように60×60cmのサイズでは大きすぎると考えておりました。
てなことを言いながら、100×100cmのハロウィン用のパターンも用意しています。そのようなサイズの作品を作る人などいない!でも、デザインするのは自由だ!などと言いながら季節のイベントのデザインの中では比較的多くの方にご利用いただけております。近年ハロウィンの日本における認知度がぐぐぐっと上がってきており、クリスマスやバレンタインをしのぐ勢いであることを感じます。

H.M.様のこの作品は、パープル系のムラ染+白地にキラキラ星(グリッタープリントでしょうか?)の組み合わせで製作されており、カラーリングとしては初めての作品です。ハワイアンキルトでは黒を使うことはタブーとされていますので、濃い紫や濃い茶色は、黒を使わないで闇や夜を表現するのには便利な色ですので、わたくしも参考の色見本として最もよく利用する色です。ですが、自身の頭が固くなっているせいか、もう一色はオレンジをセレクトしてしまう傾向にございました。ですので、ベースに明るい色をお使いになっているこの作品を拝見させていただき、いつものように「なるほど!」と思ったのでございました。お送りくださったコメントからほんのり伝わってまいりますのは、H.M.様は今までハロウィンの作品制作をスルーしたいお気持ちがあったようなのですが、今年はやってみようと思われたそうです。日本ハワイアンキルト製作所のサイトでは大なり小なりいろいろなデザインをご用意しておりますので、制作者の意向や目的に合わせたものをお選びいただけると嬉しいですし、実際に今回上手なセレクトをされておられます。

トップのパターンの上に施されたキルトライン白色の糸をお使いになって、ベースの明るい色とのマッチングがされていてこれまたいい感じ。全体に影絵のような効果を狙ったこの作品は、わたくしにもかなり影響を与えてくれました。
秋のイベントであるハロウィンのための作品を夏に準備を始めるというのは理にかなっているのかもしれません。ですのでキルト作家の皆様にとっては「真夏のハロウィン」だったり「真夏のクリスマス」だったりするのが当たり前なのかもしれません。特に本年はめちゃくちゃ気温が高く暑いので、比較的小型の作品のほうが健康的なのかもしれません。お写真、お送りくださりありがとうございます。



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