マグポーチリュックという言葉は、わたくしが子育てしていた頃にはなかったので、最初よくわかりませんでした。小さなお子さまがご自分のドリンク用マグを収納するアイテムであることを知ったのは、中身の様子を撮ったお写真を拝見したからでございます。お写真をお送りくださったのは、ウルのおくるみを制作されたN.S様で、少しの期間にお子さまの成長についての時の流れをちゃんと感じられて勝手に嬉しく思いました。サイズは高さ20cm、幅16cm、奥行き10cmで息子さんが歩くようになったらご自身が背負うことができるようにとリュックの形にされたのだそうです。コンセプトもアイテムもすべてがかわいーですね～。
元になったパターンは、Honu & Plumeriaと、Dolphine & Plumeriaと、Beach Sandalです。最初作品のお写真を拝見させていただいた際には、あれ？こういうデザインってあったっけ。と思うほどのアレンジがなされていて、いつものようにパターンをご覧になって、皆様が何をイメージし、どういった作品を制作されるのかに驚かされますが、今回は超びっくり！というアレンジぶりとオリジナリティに改めて感心してしまったのでございます。
サイドビュー。ここにイルカが居ました。ワイルドなデニム調のベースが男の子らしくてかわいい。イルカは反対側にも入れられています。タブもファスナーもショルダーベルトもカラーリングがよく考えられていて、思いや愛情の深さを感じるとってもステキな作品です。
「どうせ持たせるなら、自分の満足の行くものを持たせたいという思いから作ってみたのです！」
わかります。わかります。よーくわかります。決してご自身がおっしゃってられるような自己満足ではございません。この作品は素晴らしい。
さらに、息子さんのお姿が写っているこのお写真でわたくしは完全にノックダウンでございます。大きさ感超かわいい。パイピングコードで仕上げられているので、彼が元気に歩いても、リュックの形は美しく維持されるであろうし、何よりもママの手作りというのが素敵すぎます。早くこのリュックを背負って歩く姿を見たいとも思いました。
追加でお送りくださったお写真にはリュックの中身を撮ってお送りくださいました。実は、このお写真を拝見して「マグポーチリュック」が何であるかを教わったのでございます。保温シートに覆われていれば、ドリンクの冷たい・熱いが一定の時間保持されますし、防水機能も発揮するはずです。デザインだけではない実用性もちゃんと考慮されているところに脱帽でございます。
わたくしたちが制作するハワイアンキルトは、ひとり一人の思いや工夫が詰まっていて、このリュックを制作されたN.S様も作りながら何度も悩み、考え、材料を入手するために息子さんと一緒に行動された結果生み出されたまさに珠玉の１点だと思います。こうして個々の思いによって、細部まで悩んで作りこまれた作品の素晴らしさは、決して既成の製品にはないすごさがあります。N.S様は（たぶん）ご結婚される前から、存じ上げている大切なお客様です。わたくしの立場としては、まったく無関係ではありますが、様々な作品のお写真から、ご自身の人生の変化や成長を遠くから感じられるということも楽しみのひとつでございます。
わたくしは皆様がお送りくださったお写真をすべて大切に保存し、完璧に分類しております。なので、N.S.様のように継続的にお写真をお送りくださる方は、こうして記事を書く前にすべてお写真を拝見しながらいろんなことを考えて文章を書いているのでございます。以後もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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