一週間近くサボってしまいました。

hoolaulea_pro先週は、クイーンリリウオカラニ・フラ・コンペティションへ、今週は、ホウラウレア・ジャパン2015へ物販お手伝いへなんてうろうろしておりましたら、あっという間に一週間ほど更新をサボってしまいました。ホオラウレア・ジャパンは本日も開催されておりますが、わたくしの出番は昨日までで、ようやくわたくしのための時間を取ることができました。約束の無い一日なんて超久しぶりでございます。
それでも、今年に入ってイベント出店のお手伝いをさせていただいていて思うことは、昨年と比較して、全く物が売れないということ。売れない状況の元にあると暇なので、他の出店業者と仲良くなります。いろいろ話をしていると、やっぱりどこのお店の方も、今年に入って売れなくなったと話されているのを知ると、わたくしたちだけの状況で無いことを知らされるのでした。

まあ、考えて見ましたら、先週も今週も伺ったのはコンペで、昨日などは出店業者様も、横浜のイベントとかけもちという方がいくつも居られて、ちょっとイベントありすぎ?どこに行っても同じ業者、同じ商品で、目新しさが無いのかしらんと景気だけでなく、業界全体の飽和感がそこはかとなく流れているような気がいたしました。ハワイアンもしょっちゅう日本に来ているので、どこにも目新しさがありません。昨日のコンペでもハワイアンキルトは舞台装飾のひとつとしてディスプレイされてはおりますが、これに関する出店はございません。フラを踊る人は、ハワイアンキルトを制作する時間などは無く、それとなくわたくしとしては、フラとは対照的で静かなハワイアンキルトに関わっていられる幸せを痛感するのです。ハワイアンキルトは、音楽も、踊りも、ハワイアンの存在も全く必要の無い。それでもハワイの芸術なのですよーと、その場に居た人たちに叫びたい気分でございました。綺麗なドレスを着て、生花の飾りやレイを付けて、きちんとメークして舞台に出られる華やかさは全くございませんが。
そういえば、このホウラウレア・ジャパンの名誉実行委員は、キャシー中島氏です。お嬢様がこの大会の主催オーナーのトニー・タウベラ氏の生徒さんだったからかしらん。

いよいよ本題です。わたくしがこうした裏切り行為に出ております間にも、Sameco先生とYoshinaga先生から、作品の進捗写真が送られて来ております。ご紹介したいとうずうずしておりましたので、本日は一気にご紹介させていただきます。

2月13日に「色と雰囲気」でご紹介させていただきました「Papaya」のアップリケがもう終わりましたとSameco先生よりお写真を受け取らせていただきました。eguchi_papaya2_800

「初心者で少し難しいかな?と思って少し心配しましたが、あっという間にアップリケ終了」というコメントとともに、すでにキルティングに入られているそうです。こういう素材は、わたくしたちの中ではあまり見る事が無いので、じっくりと拝見。へー。素敵~ベッドルームにぴったりい。と、進捗が楽しみになりました。このお写真は、もうずいぶん前にお送りいただいておりますので、今は着々とキルティングが進んでいることと思います。それにしても、初心者とは思えないアップリケの仕上がりです。やっぱり、ハワイアンキルトは、勤勉でまじめで、きちんと子どもの頃から教育を受けている日本人に向いていると感じます。これで、初心者なんて、全く思えません。こういう方が長く作品を続けて行っていただくことを心から願います。

同じくSameco先生よりHawaiian Gardenのカットされたキットのお写真が送られて参りました。eguchi_hawaiiangarden_800hawaiiangarden_sameco_800上のお写真が、生徒様用で、下のお写真は、ご自身が制作されるためのものだそうです。生徒様用のものはナウパカとココナッツリーフを上級者向けに少し変更されたそうです。空の部分に生徒様のご希望でシェイズの生地を使い、ソリッドの生地は全てKona Cottonで組んでおられるそうで、やっぱり色がとても綺麗です。わたくしが描くパターンは、重なって見えなくなっている部分も全て描いておりますので、Sameco先生のこの2枚のように、モチーフの配置を換えたり少なくしたり、自由にアレンジしていただけることを前提に作っています。この2枚を見ていただくと、配置が少し違っていたり、見比べると雰囲気が変わっておりますので、このパターンの使い方を十分ご理解いただけたことが嬉しいです。
色を変えたり、モチーフの色を変えると、夕暮れの庭を描くことができたり、レインボーを空の部分に入れてみても楽しいかな?と思って描きました。どちらかというと、このデザインは正当なハワイアンキルトとは言えないけれど、作ってみたいという気持ちはよくわかります。1つの作品で多くのモチーフを縫って見る事ができますし、家に飾っていただくと、マルチカラーなので、季節を選ぶことなくお使いいただけるオールマイティーのデザインです。
パターン自体も、モチーフひとつひとつがばらばらになるので、大きさを変えた作品を再配置して、新しいキットを作るのにも便利なパターンです。ココナッツリーフだけ、モンステラだけ、アンスリウムだけ…と新たなキットを作ることができるので、是非ご購入いただければと思います。
Sameco先生のお作りになる予定のカットされたものを見て、あれっレフアが嫌いなのかな?ココナッツの仕上げを他のやりかたにするご予定なのかな?とか平行して制作される予定のこの二つがとても楽しみです。Kona Cottonの使い勝手などの感想も一緒にお寄せくださると嬉しいです。

yoshinaga_ukulele_koa1_800

続きまして、Yoshinaga様がお送りくださった生徒様のお写真とキットなどの進捗です。このUkulele&Koaは、生徒様のJunko様が制作されました。Yoshinaga様より
「Junkoさんはこの作品で初フープを体験されました初めは難しい針使いに落ち込まれていた様子でしたが、まじめに一生懸命練習された成果が実ったのだと思います。」
というコメントが送られて参りました。彼女は全面的にKona Cottonを使って作品制作をされ、教室もすべてKona Cottonを使うという形を取って来られております。これはベリー系紫+シャンパンベージュで作られています。コアの花が難しいパターンなので、初めての作品で手がけられるのは大変だったと思います。ウクレレの面に入れるハイビスカスのキルトラインが楽しいデザインです。2分の1のパターンですので、細かくてもカットしやすいパターンです。
yoshinaga_1続いて、Beach Naupakaです。これはYoshinaga様が運営されて」いるショップにて販売されておりましたが、それをご覧になった生徒様がご購入され、アップリケまで終わられたところをお送りくださいました。次の写真のHonuや、モンステラ、わたくしがデザインしたパターンをカットされたキットが掲載されておりますので、一緒にごらんになってみてください。yoshinaga_2yoshinaga_pineapple_bag
ところで、こうしてYoshinaga様とSameco様、両方の教室の作品のお写真を並べさえていただいて気づくのは、両教室とも色について「作風」があることです。特にYosinaga様の教室の作品には主宰される先生の強いイメージがあることを感じます。まず、ナウパカ、ウクレレ、パイナップルは、まったくモチーフに忠実ではなく、自由に好きな色を選んで制作されていること。次に、ベースの色は基本的に色味があっても白を感じる色1色と濃い色の組み合わせで作ること。なので、こうして並べてみると作品から一環したイメージが伝わってきます。きっとYosinaga様はご自分の追及されるハワイアンキルトのイメージを強く持っておられるのかも知れません。また、もしかしたら、教室で準備されているKona Cottonのカラーを制限することで、イメージを管理されているのかも知れないなと思います。

また、どちらの先生も、今まで決して許されることのなかった、パターンのアレンジを楽しんでおられることも素晴らしいと思います。こうしてアレンジされた作品についてはすでにわたくしのデザインではなく、オリジナルパターンとしていただいてもかまわないと、こういった作品を拝見するたびに思うのです。
アレンジされたパターンの中にはわたくしが意図したパターンの一番大切な要素が省略されている場合も多くありますが、その相違点をきっかにして新しいデザインパターンを生み出されるということも自分では理解しているつもりです。だってアレンジされた方には、そう見えるのであろうし、見えたものをよしとして作品が制作されるのであればそれが一番素晴らしいことだと思うのです。
これらの作品が、どこかで仕上がって、わたくし自身が拝見させていただくことが出来れば、それが一番うれしいことなのです。

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