昨日の続き

名古屋で夜な夜な一緒に行動を共にしてくださったHK様は、その際に素敵なバッグを制作され、わたくしに会いに来てくださいました。本当は大きな作品を作りたいのだけれど、サークルのメンバー様に作品を制作していただくためには、大なり小なりのサンプル作品を作り上げて見せる必要があるので、現在制作中のハワイアンフラッグの手を止めて、バッグをいくつか…。nagao_bag1_800

nagao_bag2_800モンステラのショルダートートバッグで、マチを大きめにしたボリュームのあるバッグです。側面にもモチーフを配置して、ポケットを取り付け、全体にモンステラのキルトで、仕上げたバッグです。OBSQ006_150
元のパターンは、オーダーをお受けした時に考えた色ですが、HK様はお写真のようなカラーに変更されました。彼女も、先日バッグのカットをしたお写真をお送りくださったYoshinaga様と同じように、モンステラの葉と、プルメリアの花を、パステルカラーを使った構成で、組まれています。パステルカラーは、彩度のある原色(赤・オレンジ・黄・緑・青・紫)それぞれに、無彩色である白を加え明るくした色で、明るくする代わりに色の鮮やかさを押さえ、各原色に白が混ざっているために、原色そのままを使った色合わせよりずっと組みやすく、簡単に統一されたイメージを作ることができます。配色に困ったときの解決方法のひとつなので、この間も申し上げたように、一度チャレンジしてみると、なるほど~。と思われるかもしれません。また、パステルの柔らかな色の世界は、どなたからも愛される組み合わせで作品を作ることができます。このモンステラのバッグにも、ブルー系、パープル系、グリーン系、イエロー系のパステルを使って、ベースのさわやかなターコイズブルーを引き立てている、素敵な色づかいです。パステルでも、また、違った雰囲気の作品に、感激でございます。
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Web同じくHK様が、このとき一緒にお持ちくださったのが、このビーチサンダルのミニトート。このパターンは、左のイメージのようなデザインになっておりますが、HK様は「サンダルの鼻緒部分が隠れてしまうのが、なんだかもったいなくて、こんなレイアウトにしました~。」とお話くださいました。サークルのお仲間の方は、サンダルを縮小して、両足分を入れ、サンダルの横に、シェルを配置したんですよ~。」とスマホで取ったお写真も見せてくださいました。HK様のサークルも、なんだか楽しそう。わたくしの写真の撮り方がうまくいっていないのか、左に傾いて写っておりますが、実際の作品はとても綺麗に作られています。モチーフの配置によっては、キルティングして行く内に、変形してしまう場合もあるのですが、この作品はとても綺麗に出来上がっておりました。このバッグは、名古屋で一緒に物販していたマネキンさんも、かなり食いついていて、これくらいの大きさや、デザインなら、ご自分もチャレンジしてみようと思われるサイズだったので、わたくしも一緒になって、「ハワイアンキルト、始めてみれば~。」なんておすすめしてしまいました。彼女の姿を見ていて、やっぱりバッグは必要なアイテムなのかしら?と思うのでございました。asano_keycase3_800

asano_keycase2_800続きましては、ブログを見て、北村先生が新たに体験用に発案されたキーケースのキットをメールを通じてご注文くださったAsano様の作品です。オレンジのバナナリーフのキーケースはキットとしてご購入いただき、お隣のプルメリアは、バナナリーフを元に新たに制作されたものだそうです。制作されたAsano様は、
「プルメリアで一つ出来上がりました。白とピンクで可愛らしい雰囲気になりました。
色を変えて、赤とピンクでも作ってみたいと思っています。
ホントに短時間で出来ますし、次々に作りたくなります。」
とおっしゃってくださっております。1~2時間で完成させることができるので、次々とどんどん作って見ていただきたいと思います。Asano様は平行して大きな作品を制作されておられるので、ちょっとしたアイテムを制作されることで、少し気晴らしになったかもしれません。赤+ピンクのも出来上がりましたら是非お写真をお送りください。
meguro_sheep_400続きましては、久々の登場Meguro様のひつじです。とっても綺麗な円形にアレンジされて、立体感のある竹の葉が自然にレイアウトされていて、わたくしは大変気に入りました。角と首輪に、ほんのりとしたむら染の生地を上手に使い、スキルとセンスの良さを感じました。
お子さまの卒園や入学を控えたお忙しい時期にMeguro様も、ウォールハンギングを平行して制作中。その手を休めて、お作りくださったそうです。季節はずれの干支の作品ですが、お子様のご入学はお正月と同じ、いやそれ以上にめでたいことなので、この時期にこうして作品を仕上げられたのかもしれないのかな?と、じっくりと拝見させていただきました。これ、とってもかわいい。ウォールの進捗もお知らせください。Meguro様が制作されているのは「Queen Emma’s Royal Monogram 」です。
yoshinaga_emma_800これをカットされたのは、Lino QuiltのYoshinaga様です。これは2分の1のパターンなので、カットは楽に出来ますが、合わせるのが大変Yoshinaga様も
1010WH0571/2パターンなのでカットは楽々でしたが、その分カットする面積が大きくなるので
ちょっとだけ疲れてしまいました(笑)
とおっしゃっておられました。でも、ウォールハンギングって本当に素敵です。最初オーダーで描いたイメージカラーはエマリリーの色でしたが、生徒様とのご相談で、濃いパープルをお選びになったそうです。どんな色で制作されても、モチーフの持つ意味や色が情報として制作される方がご理解いただいた上で、お好きな色で作品を作ることが、一番大切だと、わたくし自身も思っております。というのは、このサイズの作品は、そう簡単に仕上げることができないので、作る方の好きな色であることのほうが、大切だと思っているからです。嫌いな色だったら、作品が完成しないかもしれないではありませんか?大学で工業デザインを学んだわたくしにとって、仕事柄、好きな色で自由にものを作ることは許されませんでした。ひとつの色をセレクトする際に、必ずついて回るのは「なぜその色にしたのか?」ということを説明するよう要求されることです。そんなわたくしですので、ハワイアンキルトの作品の色が持つ意味は、ハワイアンキルトを学ぶ上で大変大きな部分でもありすし、ノウハウの重要な部分であることを、楽しみながら知っていただきたいと心から願っているのです。そして、これは、色について悩んだときの、解決策のひとつでもあるとも思っています。

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