転んでけがをしましたと言っても、世の中はそれほど優しくはございません。昨日はまた、ぼろぼろの身体にムチを打ち物販のお手伝いに出かけました。クイーンリリウオカラニ・フラ・コンペティションという大会で、Keiki(子ども)のフラびコンペです。わたくしが以前在住しておりました茅ヶ崎で、Keikiに圧倒的な強さを誇る小川美穂子先生のフラ・ハーラウ・オ・レイラニが見事に優勝されました。子どものコンペということで、他のコンペとは違う雰囲気で、観客の中にはご両親はもちろん祖父・祖母も含めた家族総出の応援的な雰囲気が漂っており、貴重な経験をさせていただきました。
帰ってきましたら、干支のデザインをご依頼くださったKawasaki様より、ネズミができましたとお写真が届きました。出来上がった作品をご覧になった息子さんが「しょうちゃんのんや!」とおっしゃったそうです。
以前お作りくださったヒツジとお揃いで、エコーの代わりに梅を入れて仕上げてくださいました。つまみ細工の飾りも同じ位置に入れてくださってあり、今回は本物の鈴も付けられていて、少しグレードアップされています。新しい作品のパイピングが少し地味だったと若干の後悔が残ったとおっしゃっておられますが、これが息子さんのための作品なら、逆に古風な生地が、男の子らしさをプラスしていて、いいのではないかとわたくしは思います。色合わせが難しいとおっしゃっておられますが、ベースのブルーがグレーを含んだ色ですので、このパイピングの色は、合っているのではないかなと思います。
わたくしがパターンを描き始めた頃、全てのパターンに色のご提案をさせていただくことはしておりませんでした。というのは、パターンに描いたモチーフについて、知っていても、知らなくても自由に作品を制作していただきたいという希望があったのです。それでも、多色使いのパターンになると、どういう基準で色を選んだら良いのか、色を選ぶのに苦労するというお声をいただいたからです。ですので、これを境に、全てのパターンに色を入れ、デザインした側は、こういう色のイメージでパターンを作成しています。という意思表示をお知らせするようにしたのです。作品を制作する際に色に困ったら、色づけしたパターンを参考にしていただけるようにと考えてのことなので、参考になさってください。
このネズミも、ベースはネズミ色と考えてデザインしたのですが、グレーはね~。どうかな~。と考えて日本人の多くがグレーと同じ認識で捕らえる有彩色である「青」をセレクト致しました。なので、Kawasaki様がお選びになったパイピングのグレーっぽい色は、わたくしがデザインした意図を十分理解されて上で選ばれているようにも見えて、嬉しく思いました。ネズミはネズミ色ですから。
確かKawasaki様は、辰と酉のデザインもお持ちなので、続く作品を楽しみにお待ち申し上げております。
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