アーティストに会う

Printペレ様のお怒り というテーマでキルト作品展を開催予定の、Hiruma様にお目にかかりました。という個人的なことはどうでもいいのですが、作品に対する姿勢が、アーティストだなあと、久しぶりに感じられたことが、とても楽しかった。
パターンがどうのとか色がどうのとか言う以前の、制作活動に対する姿勢みたいなものが、ほかの方とは違うということを、強く感じました。
わたくしは、デザインを仕事にはしておりますが、わたくし自身が何かを創造する前に考える理由づけや、勝手に妄想する物語や、イメージなどは、説明できる場合もございますし、そうでない場合もあるという不安定なプロセスを踏み生まれて参ります。ですが、これらはすべて、何かの結論を見いだすために行う個人的な行動で、多くの場合人に話すことはございません。わたくしの場合、結果はパターンという形になって、皆様の前に公開し、判断を仰ぐという形になっていると思うのです。本日は、この微妙な部分が、お話の主題になったことに、驚き、なつかしさを感じることが出来たのでございます。

ご自分の作品を制作する際に、Hiruma様は、わたくしとは違ったご自身独自のプロセスを踏み、ひとつの結果に向けて、まっしぐらに進んで行かれるのだとは思うのですが、どんな場合でも、結果に納得できないのだとおっしゃるのです。自分自身を表現できていないともおっしゃるのです。
すごい。久しぶりに、ハワイアンキルトがアートであることを再認識させていただけたのでございました。そんな彼女を通して、わたくしも、今以上の何かを表現できる。あるいは表現したいと常に思い、生み苦しみは今までもこれからも続くということに、耐えているのだなあとも再確認させていただいたのでございます。

だから「いいじゃない。まだまだやることがあって。」
なんて気楽な感じに言ってしまったけれど、やることを見つけ続けるっていうのも、大変です。
同時に、ご自分をダメだという姿勢は、見習うべきものがございます。こういう方ってなかなか居ないもの。お話を伺って、作品を拝見させていただくことが、とてもとても楽しみになりました。

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