あれっ?おかしいな

キットの在庫処分セールを行っておりますが、なくなっていくキットを見てわたくし自身が思っていたことと少し違う動きをしていてあれっ?おかしいなと思っております。最も強く感じますのは、アンスリウムは意外と好まれていないということです。そんなお話をラナイブルーのHosoda様にしましたところ、彼女も「アンスリウムはダメです。ハイビスカスじゃないと。」と教えてくださいました。そこでわたくしも、やっぱりね。

40%OFF中の110×135cmのアンスリウムキット

UluやLehuaのウオールハンギング(タペストリー)サイズのものはすぐになくなりましたが、自分ではこのアンスリウムが一番最初になくなると思っておりました。パターンをデザインしたときから、これは定番のひとつとして普遍的に制作されていくだろうと思っておりました。このキット自体も大変素敵なカラーの組み合わせだと思っておりましたが、いまのところスルーされているのが残念。
アンスリウムのこの形は花ではなく、苞と言われる部分で、ハイビスカスと並んでトロトロピカルな雰囲気を演出する植物として生け花や花束には必ず登場するモチーフです。また、初心者の方でもきれいにアップリケができるため、早く作品を仕上げることができ、誰もが知っている有名な植物なので個人的にもおススメの1点です。
さらに、アンスリウムは最初切り花としては日持ちしなかったものをハワイに移住した日本人が品種改良を繰り返し、美しく強い種を作り出したことによってわたくしたちの目を楽しませてくれるようになりました。品種にも日本語の名前が付けられているものがあります。
その形がハート型に見えることから、ハートプラントとも呼ばれていて、わたくし自身もずいぶん前にバレンタインイベントの際やクリスマスに行われたフラ(ダンス)コンサートのモチーフとしてデザインに使ったことがあります。テキスタイルのモチーフとしても以下のように使っています。

テキスタイルデザイン4
テキスタイルデザイン2

もちろんこの植物は、ポリネシア人がハワイに持ち込んだいわゆる外来種ではございますが、太平洋のど真ん中にぽつんとあるハワイはもともと原生種が少なく、とっても地味な植物が多いので、アンスリウムやハイビスカスが持ち込まれたことは、ハワイのイメージアップに貢献しているともいえるのではないのかなとも思うのでございます。

でも、よく考えてみればアンスリウムをドレスのモチーフとしてセレクトしてくださった方は、それほど多くないですし、フラ(ダンス)の場合は圧倒的にレフアなので、やっぱり嫌われものなのかもしれません。種類も豊富で、エキゾチックな形状、いろんな色があるアンスリウムはどんな色で制作してもおかしくはならない自由で素敵なモチーフだと思っております。


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