Apapane & Fern

R.E.様の制作された２点のピロー「Apapane 2」と「Fern 1」はどちらもパターンとしてずっと販売しておりましてもほとんどセレクトしていただけなかったあまり人気のないデザインでした。ですので、完成作品としてご紹介させていただくのはどちらも初めてのデザインでございます。本日この作品をご紹介できるのはすごく嬉しい。
特にFernはシダの意味で、古典フラのハク（頭に付ける輪になった飾り）や手足に付けるフレッシュレイのモチーフとしてよく使われるパラパライと同じ仲間で、昔のハワイアンキルトのパターンのモチーフとしてよく使われる植物です。なのでもっともっと多くの方に選ばれたいと思って描いたものです。ジメジメした森の地面から生え始め、成長すると美しい葉に成長するシダ科の植物は個人的には大変好きなジャンルなので、このパターンをご購入いただけた時はニヤッといたしましたし、密かに完成を心待ちにしておりました。メジャーじゃないモチーフをセレクトされたR.E.様に期待したのでございます。

これがFern。どちらもムラ？パレット？どちらかはわかりませんが表情のある素材をお選びになっていて、モチーフを絵画的に表現できているように感じました。Fernはアップリケ好きの方を想定したデザインでしたので、そのことをお訊ねしましたら。

「アップリケもキルトも、大変でしたが
だんだん出来ていくのが楽しい作品でした。」

とおっしゃっておられます。だんだん出来て…の部分。素晴らしい！ハワイアンキルトの楽しさはキルティングを描く楽しさである。と思っているわたくしの心を揺さぶります。

Apapaneに関しては

「Apapaneのモチーフは、アップリケもキルトもとても楽しく出来て、完成した時は、キルト仲間にもカッコいいのが出来たねって好評でした。」

ですって。カッコいい！なるほどね～。それはR.E.様のセレクトされた素材と色が素敵だったからだろな。とわたくしも強く納得いたしました。

最後に現在制作中の作品のお写真までお送りくださいました。「Christmas Tree」です。これはきっと今年のクリスマスにお使いになられるというスケジュールで制作されておられるそうです。3点とも同じR.E.様の作風としての統一感があるので、本日の記事はギャラリーのようでございます。