エコーの無いピロー

Yoshinaga様より数日前に、生徒様の作品写真が送られて参りました。以前Uluのバッグを作られたTakako様です。84歳にして、精力的に制作活動をされておられるすごい方です。Yoshinaga先生は、「びっくりしたのは落としキルトは入れているのですが、エコーキルトはしていませんでした。忘れたわけではなく、ご本人希望であえて・・とのことです。」
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モチーフのキルトラインがしっかり入れられておりますが、確かにエコーキルトがされておりません。ですがこのパターンはサイズいっぱいにパターンが入っているので、それほどおかしな感じは致しません。でも、面白いことに、エコーキルトが入れられていないと、全く雰囲気の違う作品が出来上がるのだなあと、改めてハワイアンキルトの特徴はエコーキルトを入れることだと言うことも痛感いたしました。
今日、本屋で、たまたまキルトジャパンとかパッチワーク通信とかを立ち読みしてきたわたくしですが、この作品はそれらの本に載っていたものに近づいて見えます。なので、いつもより違和感を感じませんでした。それより、こうしてご自分の意志を持って、「こういう作品に仕上げたい」と願われたTakao様のエネルギーに感服いたしました。Yoshinaga様の教室は、現代的な色使いで、いつもしっかりとした作風を感じる作品が多いのですが、そんな先生を納得させる意志をお持ちになって作品に取り組まれておられるのでしょう。なんて勝手に想像するわたくしでございます。yoshinaga_ulu_bag_800

WWB12_300さらに、もうひとつTakako様の作品をご紹介させていただきます。Yoshinaga様が、このパターンをアレンジしてリデザインされたUluのバッグです。前の作品をご紹介させていただいたのが1月25日で、このバッグで3つ目のご紹介となるTakako様ってすごくない?さすがに裁縫を身につけておられる世代の先輩ならではのスピードで。きっとYoshinaga様の元で、作品をお作りになるのが、楽しくてしょうがないのかもしれません。
持ち手も全て手作りで、きっちりと作られていて、手作り感あふれる素敵なバッグです。ベリー系のシック色の上に、ピーチピンクを載せた組み合わのこのバッグ、日本的な色に見えなくも無いのは、わたくしだけでしょうか?

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