ハワイアンキルトは奥が深いと認識されていない?

kotoes_tango_2_300Kotoe様は、今年のお節句に間に合ったのでしょうか?端午の節句(100×100cm)を仕上げてくださったと、北村先生より写真が送られて参りました。
Kotoe様は、とにかく多数作品を作り続けておられるので、ここのところ大変スキルアップされていることを感じます。これは鯉のぼりの鱗が鱗っぽくてなんだかうれしくなるような仕上がりです。これをデザインしたときに、柏の葉の素敵さに気づいて、新たにパターンを作成したのですが、思った通り、柏の葉っぱっていい。通常より、子どもっぽい色をあえて選んだデザインなのですが、縫い上がって立体感が出るとさらに子どもの日らしさが強調されて、“かわいい”仕上がりとなりました。Kotoe様はとにかくうまい。そして素直。作品からKotoe様の心の美しさが伝わってきて、わたくしも幸せな気持ちになりました。いつも本当にありがとうございます。次の作品はLehua Leiでしたよね?仕上がりを心よりお待ち申し上げております。

grape&makadamia_2_300次はオリジナルのデザインを元に、北村先生が生徒様のオーダーに従ってアレンジした100×100cmのタペストリーです。パターンを購入していただくと、こういった自由なアレンジができるという便利さがあるので、わたくしもびっくりするような作品が登場する楽しさもあります。
これはSuzuki様の作品だそうです。グレープが気に入ってくださったそうで、真ん中にピローのパターンのマカダミアナッツをそのまま入れてほしいとの要望だったそうです。面白いですよね、グレープとマカダミアナッツ。さすがに、気に入ってくださったというだけあって、グレープもマカダミアナッツも生き生きと美しく縫えています。特にグレープ。細かいキルトラインに忠実に仕上げてくださって、おいしそうに見えます。余白が多めで、エコーラインを入れるのも大変だったと思いますがこれも大変きれいに縫われていて良い作品に仕上がっていると思います。

goodluck_2_300これは越谷レイクタウンの教室におられるHirano様のグッドラック(110×135cm)です。上のお二方と比べると、彼女は作品の制作点数が少ないのかもしれませんが、この難しい作品にチャレンジされたことは、すばらしいことだと思います。このパターンは、縫ってゆくと全部が分かれてしまうパターンですので、全体に統一感を持たせて仕上げるのはとても大変。よくがんばってくださいました。セレクトした色もさわやかで、趣味がいい。思い出になる作品となったことと推察できます。

この作品をさらに素敵にするには、とにかくたくさんの作品をこれからも縫い続けていただくことと、教室のほかの方の作品や、インターネットで、いろいろな作品を見たりすることだと思います。きれいに縫うことが完成形ではないハワイアンキルトの奥深さは、パッチワークとはまた違った学びの場があることに以後も制作を続けて行かれれば、きっとHirano様も気づくことができると思います。パッチワークとの大きな違いのひとつは、植物や花をモチーフとしていることですから。

bag2_2_300最後は、Fuse様のバッグです。モチーフはウル。パターンのアレンジは、北村先生によるものです。パターンを配置するコツは、いろいろあるのですが、あくまでも植物ですから、特別な場合を除いて、茎から葉が出ていることを感じながら配置することと、天地を逆さまにしないことでしょうか?これは、ウルが自然に見えるようにレイアウトされています。あとは、葉の向きや実の向きが、わたくしたちがその植物を見る時の視点と同じように配置すると、素敵なデザインになります。どういう訳か脈絡なくレイアウトすると、布の上といえども、水を吸って植物が生息しているように見えなくなってしまうのが不思議で面白いです。これはそういった意味では、落ち着いて自然なデザインの実用的なバッグです。入り口にファスナーの代わりに巾着状に結べる布をつけた、形がかわいらしい。ウルの葉に、お嬢様から助言を受けてスパンコールがつけられています。Hirano様はフィギュアスケートファンなのでしょうか?ご本人は大変気に入られて、いろいろな場面で活用されておられるということをお聞きして“恥ずかしくて持てない”とよく言われるハワイアンキルトのバッグが多い中で、本当によかったと思っております。形をバッグにすればいいというものではないので、バッグについては、いつでも永遠のテーマです。

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