新しいパターンを追加しても、やっぱり好きだ!と言っていただくデザインは、決まってしまいます。そんなことはよくわかっておりますが、わたくしにとっては、どのデザインも、自身の創作物で、全て作っていただくことを願って描いているものです。
「変なの~。こんなデザインおかしいよね~。」とか「わたしはこれが好きだから、後はいらない。」というのは当然のことで、たくさんのデザインを全て公開し、好きな1点を1枚からご購入いただけるように日本ハワイアンキルト製作所のサイトは運営しています。来月で、サイトを公開して1年を迎えるなかで、わたくしは少し考え方を変えました。まずは、新しいデザインを全てカットすることです。
まず最初は、ポーチのデザインをカットしたことは先日お知らせしましたが、小さなパターンなので、暇をみつけて、キルティングまで仕上げてみようと、苦手な制作にチャレンジしました。6種あるうちの、5種を終えて、あと1個で、雰囲気をつかんでいただける写真を用意できそうでございます。
以前北村先生から、パターンだけ見て、作品を想像できる人は、そう多くはおられないはずだから、なるべく布にしたり、作品にしたりしなければ、パターンは売れないはず。と助言されたことは、あたりだったようです。なぜなら、ブログで、完成作品のお写真を公開すると、そのパターンが売れるという現象が、ずっとずっと続いているからです。作品がなければ、パターンは日の目を見ない。そういうことなのか。そして、こうして、写真をお見せすることで、1枚でも多くのパターンが売れるよう、心から願うわたくしなのでございます。
つい最近メグ・マエダさんが、素敵なバッグの本を発売された影響か、ここのところ「Gecko」のデザインのご注文が多くございます。
そんなGeckoの作品の中で、最も個性的なKawasaki様の作品が、いよいよ完成を迎えられました。たくさんお写真をお送りいただいた中、わたくしは、これがベストショットだと思います。なんと、バッグをお使いになる息子さんが、モデルとなってくださったとのこと。このお写真で、スケール感、ボリュームなど、すべてのイメージがリアルなものとして、私には伝わってまいります。ほほう。なるほどね~。いい感じ。
Kawasaki様は、ショルダー紐の巾や、マチ巾など、超苦労されたそうで、こうして背負って見せてくださったお写真から、完璧な仕上がりであることがよく理解できました。そして、個人的には、こんなに大きなバッグだったとは思わなかったので、悩まれて制作された理由もよーく理解できました。
これはね~。誰だって喜ぶわよ~。素敵だもの、いいわよね~。と、わたくし自身も息子が二人居りますゆえに、Kawasaki様の着眼点に脱帽でございます。
パターンを提供させていただく立場であるわたくしには、決して決して制作することのできないKawasaki様のバッグ。このような作品に影響を受けて、多くの方が自由な作品を制作されることを、これからも心から応援させていただければと思うのでございます。
Kawasaki様に、感謝させていただきます。ありがとうございます。そして以後もまた、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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