サイメナオの旗

ハワイの旗について、いろいろ調べていたわたくしは、偶然この旗を見つけてしまったのでございます。個人的には、イギリスとアメリカの組み合わせに見える、有名なハワイの旗って、本当に最初からあのデザインだったの?という疑問を見事に解決してくれたのでございます。kaiho_flag_800
「サイメナオの旗」「Kanaka Maoli Flag」と呼ばれるこの旗は、Kaiho先生がここまで仕上げてくださいました。緑色は、庶民の善良さを、赤色は、首長の治める土地と血統を、黄色は一族の危機に関する対応力を表しているのだそうです。中央のエンブレムのような部分には、ハワイの航海の歴史を表す船の櫂(かい・オール)とカヒリを表す原住民の紋章になっていると言うのです。
この原住民の旗は、1843年に五ヶ月間ハワイを占領した、英国海軍大佐が、こんなのいらない。とうち捨ててしまったものを、ホノルルのジーン・サイメナオが、復活させた旗なのだそうです。ハワイアンキルトで制作されるフラッグと比較して、全く違うのですが、個人的には納得ゆく情報でございました。nagao_flag_800
この作品は、Mikana Hawaii StyleのNagao様の作品です。昨年開催したキルトショーの際に、お借りして展示させていただきました。ハワイアンフラッグって、このデザインのものが当たり前って思っておりましたし、アンティークのキルトとして残っている過去の作品も、この形のものです。キルトを伝えたアメリカの宣教師は、このデザインのほうが受け入れやすかったのかもしれませんし、うち捨てられた後、サイメナオが見いだすまで、このような旗があったことを知らなかったのかもしれません。日本の旗のように要素が少ないと、考察しようとはなかなか、思いませんが、このように複雑にいろいろと描かれていると、個人的には何がどうして描かれているのか?という疑問はぬぐえません。Kaiho先生には、色を変更しないで制作することをお願いしました。でないと、これこそ意味がありませんので。中央のエンブレムみたいな部分の黒の枠も(実際はもっと細い線なのですが。)イキで、お願いしました。パッチワークの指導資格をお持ちのKaiho先生、さすがにはぎあわせがうまくてきれい。ひたすらまっすぐなキルトラインを入れるこのパターンですが、引き続きよろしくお願い申し上げます。

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