クリスマスソックス

左から「もみの木を運ぶ車」「アンスリウム」「アロハシャツ」「ホヌ&プルメリア」「ポインセチア」

わたくしが感慨深く拝見させていただきました昨日のオハイ・アリイのベッドカバー。多くの方がご覧くださいました。それが嬉しく同時に心から安心しました。キルターなら、一生に1点はベッドカバーを手がけたい。K.W.様のように4年かかってでもいいから。というふうに思ってくださった方が多かったのかな?と勝手に思い込んだからです。と申しますのは、昨年から続くCOVID-19の感染拡大かどうかは不明ですが、ここのところ、教室を閉じ指導することをやめてしまった。教室の規模を縮小する。やっていたキルト関連のオンラインショップを閉じようと思ってる。さらに生地を扱っているショップの方も、商品が動かず売上があがらないなど、あんまり嬉しい情報がありませんでしたので、ハワイアンキルトどうなっちゃうの?と少し暗い気持ちになっておりましたから。
昨日ご紹介しました作品はそりゃ特別でございますが、勝手に思い込んだわたくしからすると、やっぱりみなさん、ハワイアンキルトのベッドに興味を持ってくださったのだ。それならハワイアンキルトの未来は大丈夫。と、ひどく単純な回路が働き、それなりに嬉しかったのでございます。

この状況に気付いたのは、クリスマスソックスのデザインとキットのご依頼を赤坂のオゴ・オノロア・ハワイから受けたからで、デザインを考え、仕様を考え、キットの構成を考え、実際にキットを生産するための仕入れの段階で気付いたことでございます。材料を入手するためにあちらこちらに問い合わせしたところ、やめました。縮小します。閉じます。というお話ばかりで激しく心配になったのと、わたくし一人が年甲斐もなく空回りしているようにも感じられたのでございました。空回り上等!これをエネルギ-に余計キットを美しく可愛らしく作ろうとも心に決めたのでございました。

このソックスに関しては最初はオーナメントを。と考えて見本を作成しましたが、小さなものを経験のない方が手がけるのは難しい。もう少し大きくてギフトに使えたり、年にひとつづつ作ってコレクションできるようなものを。ということでクリスマスソックスにすることが決まりました。
パターンはもちろん、わたくしにはこの見本を作成してくださる方おりませんし、キットのアセンブリーも考えなければいけないので、とりあえず自分で作るか。となったのでございます。左から「もみの木を運ぶ車」「アンスリウム」「アロハシャツ」「ホヌ&プルメリア」「ポインセチア」の5種類でございます。サイズはソックスの最大幅(折り返し部分)15cm、高さ30cm、ソックスの足の大きさが18cmくらいです。ベースの生地は全てKona CottonもしくはBella Solidを使い、クリスマス柄の生地をさがしてあちこちさまよいネット上でもさまよい。フカフカの生地を行ったお店で狂ったようにさわり、その他の備品を探して歩き回りました。

2021クリスマスソックス
「もみの木を運ぶ車」

まずは「もみの木を運ぶ車」
少し上級者の方向けのデザインです。メインランドやヨーロッパでは、自宅で飾るクリスマスツリーを自力で森から切り出して自宅まで運びます。ツリーを運ぶトラックのモチーフもポピュラーなデザインです。これをハワイアンキルトの手法で仕上げるとハワイアンなクリスマスの雰囲気を演出できます。

2021クリスマスソックス
「アンスリウム」

「アンスリウム」
トロピカルな花束には必ず登場するアンスリウムは、切り花として使う花材には適していませんでした。これをハワイに移住した日本人が品種改良によって丈夫で美しく日持ちする種類を多数生み出すことに成功した日本と深い縁のある植物です。ハート型のその姿からハートプラントとも呼ばれ、どなたでも綺麗に仕上げられます。

2021クリスマスソックス
「アロハシャツ」

「アロハシャツ」
クリスマスの季節になっても常夏のハワイは米国の一つの州です。メインランドと同じようにサンクスギビングが終われば町はクリスマス一色にデコレーションされるキリスト教文化が色濃く息づく場所です。椰子の木が風に揺れ、ハワイの正装アロハシャツを組み合わせたデザインは、ハワイ好きぴったりのデザインです。

2021クリスマスソックス
「ホヌ&プルメリア」

「ホヌ&プルメリア」
ホヌはウミガメのこと。ハワイアンキルトでも人気のモチーフです。日本でも縁起の良いとされる亀ですが、ハワイでも「家族」を意味するホヌは、日本と同様一族の繁栄を願う大切な動物です。
一緒にレイアウトした花はプルメリアです。美しい形の花はとても良い香りを放つので、生花のレイや髪飾りにもよく使われます。

2021クリスマスソックス
「ポインセチア」

「ポインセチア」
クリスマスの花といえばポインセチア。赤=キリストの流した血、緑=永遠の命と愛、白=清潔とまさにクリスマスそのもののイメージを再現する植物です。真上から見るキリスト生誕の際にベツレヘムの空に輝いていた星を連想させるということや、花言葉のなかに「聖夜」が含まれることからクリスマスの花と言われるようになりました。(花の中心にメタルビーズを縫い付ける仕様)

というような能書きも考え、ハワイアンキルトを始めたくなるようなキットの構成を考えていたら一ヶ月はあっという間に過ぎてしまってブログの更新がぱたりと止まったのでございます。笑えることに、何に一番時間を使ったか?といえば、ソックスの折り返し部分の素材です。自分で制作するのであれば多少扱いにくい素材でも大丈夫ですが、キットとなるとそうは参りません。さらに材料だけ入れて自分でやってくださいという訳にもいかず、キットのビジュアルとアセンブリーもバカみたいに時間を使いました。自画自賛だとは思うのでございますが、ソックスもキットもやってみようかな~感いっぱいでかわいくできたと思っています。
オゴさんでは、11月27日に、このキットを使ってのワークショップを開催する予定で、今は詳細を詰めてもらっているところ。ワークを担当するのはMIYUKIさん。(くわしくはオゴさんにお問い合わせください。)わたくしの尊敬するキルターのお一人で、サイトでパターンを提供させていただいているハワイの有名作家デザインの「Hibiscus」を現段階で完成させた唯一の方です。ちなみにこのHibiscusは、昨日ベッドを仕上げられたK.W.様が予告されている次回の制作予定作品です。

あとは必死にしつけをかけるのみでございます。もちろんキットだけの購入も可能です。
キット購入は、こちらからどうぞ。
日本ハワイアンキルト製作所サイトのパターンおよびキット購入はこちらから。

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