カットしました~と、Kaiho先生と村上先生から、写真が送られて参りました。これは、日本ハワイアンキルト製作所のパターンを使って、販売用に用意されたキット制作の進捗で、ここで、完成作品をご紹介できるかどうかは、お二人の先生のお心次第なので、あくまでも参考としてご覧ください。
まずは、Kaiho先生のカットされたグレープ(50×50cm)のピローです。生徒様からのオーダーで、マスカット色のむら染めで、というものなのだそうです。うん確かにマスカット色だわ。おいしそう。単色のむら染めをモチーフとして使うときに、ベースはこの写真のように白を使うのは上手なやり方だなーと思いました。特に自然の果物のグレープはこんなさわやかな組み合わせにすると、ジューシーな感じがして作る生徒様も楽しくモチーフを感じながらお作りいただけるだろうなと思います。
生徒さんからのオーダーは、マスカット色だったのだそうですが、ついでに巨峰色のもカットしました~と、下の写真も付けられていました。1枚オーダーを受けて、ついでにもう一枚カットして、教室にお見えの他の生徒様がほしがるかもしれない。2枚売れたら最高~。
そう、そうなんです。指導者の皆さん、500円のパターンをゲットして、2枚同時にカットする。1つのキットを「これはむら染めの生地を使っているから材料費が高いのよ。だから通常のピローのキットよりお値段が高くなるの。」と言って同時に二つ売れたら、パターンに支払ったお金は、すぐに元が取れてしまいます。Kaiho先生のようにカットが大好きで、商売上手の先生は、日本ハワイアンキルト製作所のパターンを、こうして上手に活用されているのです。こう考えていただければ、パターンは決して高くはないとプライスを設定しています。
少し心配なのは、どちらのグレープも、中心部分の実がカットの都合で繋がったままになっていることで、これはもちろん生徒様にお渡しになる際に、切り離してくださったことと信じております。
続きましては、山梨の村上先生のキットです。これはPaeonia suffruticosa(牡丹)です。W135×H110cmのパターンで、村上先生の教室の生徒様は、このサイズ以上がスタンダードなサイズというすごい教室です。現状ほとんどの生徒さんが、ベッドカバーを制作されておられる方ばかりなので、なんとなく納得できます。彼女はこのサイズを2枚色違いでカットされました。
パターンの説明でも、記載しましたが、これはパレオ用に描いたパターンを、ハワイアンキルト用にリライトしたものです。この写真を受け取らせていただいた時に、紫は○○さんで、オレンジは○○さん用だな~と、わたくしにはわかってしまうほほえましさがございます。ピローを卒業するまで、生徒様を育て上げてゆけば、指導者の方は、自由に使えるパターンを使って単価の高いキットを販売することが出来るようになるのです。このパターンの価格は4,000円。たしかこのシリーズの前のパターン、Suoer Hibiscusを埼玉の北村先生は、6~7枚切ったと言っておられたことを思いだしました。それなら、パターンに払った金額は、ちゃんとペイしているに違いないと、わたくしも胸をなでおろすのです。
また、このタイプのウォールハンギングは、100%サイズのパターンですので、カットするのは難しい。なので、こうしてきちんとカットし、しつけされたキットを、生徒様がご自分で作り上げるのはとても大変です。ただの布だと思うかもしれませんが、人に見えないところで先生達がカットして、合わせてしつけして、頑張ってキットを作ってくださっているということを知るのは嬉しいことです。
願わくば、これらの作品が、生徒様によって制作され、完成した姿を拝見させてくださればさらに嬉しいです。
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