フラを学んでおられる方は、曲に合わせて、レイやココ(髪飾り)を用意する必要があります。特にコンペでは、必ずフレッシュレイで踊らなければならないので、質感や香りなどに触れる経験をご自身がされる方も多いので、結構ハワイの花に詳しいという方がたくさんおられます。彼女たちが一番好きな花は、圧倒的にレフアで、ハワイアンショップの必須アイテムは、レフア柄のTシャツです。
一方、ハワイアンキルトを制作されている方は、モチーフは知っていても、実際の花を見たり触れたりしたことが無いという方、意外に居られるのではないでしょうか?この写真は、何年か前に、コンペにエントリーされたハーラウが、競技に使うために用意されたプルメリアのフレッシュレイです。もちろんプルメリアはハワイから送られてきたもので、アイスボックスに入れられ、競技の当日まで冷蔵保存されています。なので、1本が大変高価なものになるので、出演を決めた方は、衣装や花、チケットなどに費用がかかるので、とても大変。でも、コンペにチャレンジされる彼女たちは綺麗で輝いていてとても素敵です。
同時に、ハワイの花をレイに紡いで、リアルな花の強い香りに包まれるという経験ができることは、うらやましい限りでございます。このとき、30名ほどがエントリーされたのですが、その空間は千個以上のプルメリアの香りに包まれて、ああプルメリアは、こういう花なのね~と、実感しうっとりしたことを思い出します。日本で開催されるコンペのいくつかは、フレッシュレイでなければいけないので、一度観戦されて、植物の香りに触れてみるのもいいかも。
そのかぐわしいプルメリアの花を、ハワイアンキルトで表現するとこんな感じ。これは、北村先生が、新築祝いとして贈られるために制作された作品です。白い額は作品がきっちり収まるようにオーダーされたものです。ピローとしてもお使いいただけるようにもされているうらやましい作品です。こうして額装されたものが手元に届いたら、わたくしだったら超感動します。そしてハワイアンキルトをご存じ無いかたでも、これはアートなんだと、認識していただけるかもしれません。いいな~。
ふっくらとした、花びらが、本当のプルメリアみたいで、触ってみたくなってしまいます。色もまさにプルメリアそのもので、制作された北村先生の伝えたいことが、わかるような気がします。「これは、プルメリアという香りの高いお花で、こんな色をしています。新しいおうちが、華やかに匂い立つような素敵な空間になってくれればと、作りました。どうぞ、お部屋の隅にでも飾ってください。」とか、勝手に妄想。シンプルですが、あの香りが伝わってくるような、素敵な作品です。
北村先生は、この作品に加えて、もう一点制作されて、贈られる予定で、平行して制作されておられるのも「プルメリア」です。
こちらは、幾何学的な構成のデザインなので、すこし変化を利かせた、ターコイズ+白の組み合わせで制作されています。でも、このターコイズは、元気なプルメリアの葉を感じられる組み合わせなので、両方を家に飾ったら、両方から、プルメリアを感じられる組み合わせになりそうで、やっぱりうらやましいと思うのです。こちらは、花のキルトラインをゴールドの糸で制作されていて、一家の繁栄を願った、ほんのちょっぴりゴージャスな仕様で、お祝い感が添えられている、作品に仕上がりそうです。それにしてもうらやましい贈り物。
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