いやあ。大変でした。母が台風18号の名残、線状降雨帯が停滞する中、大雨の中、ゴミ置き場にたまったぬかるんだ泥に足を取られ大転倒。83歳で一人暮らしの母は、尋常では無い痛みにしばらく苦しんで、不安にかられてわたくしにヘルプコール。ほとんどいろいろなことを一人で出来る母が、転んだくらいで連絡してくるなんて、ただ事ではないと、慌てて一緒に病院へ行きました。痛い、痛いとそれでも気丈に歩く彼女の背骨は、腰あたりで、数本がつぶれてしまっておりました。手術するのかな~、入院するのかな~、大丈夫かな~。と診察室でどうするんだと、少し暗くなる母とわたくし。すると先生が、
「骨の密度が落ちてきてしまっているので、注射で治しましょう。ただし、週1回の投与を72週間続ける大変な治療なんです。」
そして母は、旭化成のテリボンを72週間(約1年半)注射する治療をスタートさせ、わたくしは、副作用があるということで、これ以降、週1回母と会うことになったのです。結婚していたときの両親とわたくしの父。4人居る親の内3人を見送ったわたくしにとっては、これが最後の、でも一番大切な介護が本格化することを意味するのかもしれません。
母のいろいろなことにかまけている間にも、世の中は動いており、わたくし自身せねばならないことと、キルト以外の仕事を約束通り納品することに必死で、今年はクリスマスのデザインを描いていないことに、このお写真で気づかされたのです。
Mikana Hawaiii StyleのHK様から届いたクリスマスのキットです。上から「Christmas Tree Mini」、「Christmas 2013」、「Christmas Socks Mini」の3点です。いずれも35×35cmのミニタペストリーとして描いたものです。特にわたくしは、Christmas Treeが気に入りました。柄物の生地がとっても上手なバランスで使われているからです。彼女にも伝えたのですが、このパターンは、ツリーに、ビーズやオーナメントボタンなどでデコレーションして制作していただくことを目的にデザインしたので、ソリッドの生地で作ると少し寂しい感じがしてしまいます。でも、これなら何もデコレーションしないでもいい感じに仕上がりそうです。グリーンの濃淡もいい感じで、赤が綺麗に見えます。HK様は、センスが良いので、さうがだな~と思います。
二番目のChristmas 2013は、ココナッツツリーとサンタクロースのブーツにむら染めを使い、プレゼントの箱に、柄物の生地を使っています。プレゼントのボックスの生地、とってもかわいいので、拡大してご覧になってください。
三番目のChristmas Socksは、スノーマンのマフラーに、クリスマスツリーと同じストライプの生地をお使いになっています。どれも部分的に柄を使う制作をお考えになった方の参考になるのでは?とおもいました。こういったマルチカラーのパターンで、柄やむら染めを使おうと考えたときに、HK様は、小さめの柄の生地を使い、色味が単一のものを、むら染めの生地をお選びになる際も、柄を選ぶのと同じように色味が単一のものをお選びになっておられるところがすごい。楽しく制作できそうなのも素晴らしい!完成が楽しみでございます。
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