プルメリア

３月にご紹介させていただきましたマイバスケット！をおつくりになったS様から新しい作品のお写真が送られて参りました。プルメリアのタペストリーが完成しました！

ベースになっていると思われるプルメリアのパターン（図柄）からカットの方法や中心部分の八つ星を無くして制作されているためオリジナリティ溢れる作品に仕上がっていて素敵です。表情のある生地とソリッドの生地との組み合わせ、さらにきっちり細め（1cmくらいでしょうか？）のエコーキルトもなされていて、ハワイアンキルトらしい作品だと思います。
余白を見るともしかしたら少しパターンを縮小されたのか、全体のサイズを大きくされたのか、モチーフが切れることなくレイアウトされていていい感じ。わたくしが最初にハワイアンキルトについて知るきっかけとなったハワイの某有名作家のパターンは、縁にかかってしまうほど大きくモチーフをレイアウトしたものが多く、綿を入れてクッション（ピロー）として使うと中心部分だけが見えて何をモチーフに描かれているのかわからなくなるようなデザインもありましたが、このS様の作品はタペストリーとして制作されている上、矩形の中のレイアウトもばっちりで、自身のやっていることを反省する良い例であるとも感じました。
バイアスラインに入っているプルメリアの仕上げも、わたくしなら思いっきり切り込みを入れて仕上げてしまうだろうけれど、こういう作り方なら、ほつれることなくいつまでも作品を美しく保つことができるなあ。なるほどね～と制作メモに記載する項目が増えたとも感じました。

それにしてもプルメリアってかわいくて素敵な花だな～。白や黄色のイメージがあるけれど、よく見るといろんな色を含んでいて、良い香りもするし、華やかだし。こんな花が木に咲くなんて驚きでございます。

S様、以後もどうぞよろしくお願い申し上げます。