ピカケのその後

ピカケのプロセス1

和歌山染工様よりお送りいただいた「グラデーションパレット」生地の見本を使って作成しておりましたPikakeが出来あがりました。初めて使う表情のある材料を使わせていただいたことで、いろんなことがわかりました。カットしてアップリケするまでは素材感を楽しむことができたのですが、キルティングに突入してからはなるほど、なるほどと思うことが多いように思いました。

① いろんな色相が入っている生地は糸の色を選ぶのがむずかしい。
② それによってマルチカラー(グラデーション?)の糸が必要なのだと初めて気付いた。
③ キルトラインを描く際にも場所によって線の色を変える必要があって結構大変
④ ベースの生地とトップの生地の素材があまりに違うと感覚がおかしくなる
⑤ キルト針が曲がると作業がしにくい。
⑥ 生地に表情があるとキルトパターンの存在感が薄くなる。

などです。このグラデーションパレットは紀州細布と比較して柔らかく、ストレッチ性が高いとも感じフープを付けてキルティングしても何度か締め直す必要がありました。なので、わたくしのフープの性能が落ちているのかあるいはスキルの問題もあると思いますが、ほんのり歪んで仕上がってしまいました。

キルト針が曲がることによる不都合は意外なほど制作に影響を及ぼすことを体験し、それも以下アップの写真をご覧いただくと、いつトラブルが起こったのかに気付いていただけるかもしれません。ああ。この辺だな~。と。

ピカケのプロセス2

もう少し作業プロセスの写真を掲載します。ここのところ何回か記載しておりますが、キルトを進めることで、だんだん厚みが抑えられていくことは楽しく、無表情だったモチーフに命を吹き込むような達成感がございます。綿との戦いに勝った!というような。そうではなくて、これがハワイアンキルトの楽しさなのだとも思うのでございます。

ピカケのプロセス3
ピカケのプロセス4
ピカケのプロセス5

へぼい当て布は、繰り返し使っているものなので、このピカケとは関係ございません。面倒くさがりのわたくしでございますので、三カ所しかつけないで作業します。

今回は、いろんなことをしながら空いた時間でキルトを進めましたので、2週間ほどかかってしまいました。わたくし的にも世の中的にも喜ばしいことに7月からいろいろなハワイアンイベントが始められるようで、ほぼ無くなっていたデザインの仕事が少しづつ入りはじめたことが理由です。よかったよかった。まじ。よかった。

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