月別アーカイブ: 2016年9月

なんだか疲れちゃった

気づけば月末です。いったい何をやっていたんでしょうか?全然ブログ更新していないじゃない。どうしたの?なんてお声までいただきました。やっていたことはいろいろです。何かにはまってしまうと、なかなか抜け出せない質なので、優先事項=最大の関心事項になるのでございました。
manta_moto_img今月は、Mantaでございました。お客様からのお申し出で、すっかりどっぷり浸かってしまったのでございました。と申しますのは、元となるイメージがあったからでございます。ニコニコ静画の鵺右衛門さんが描かれている「マンタ×トライバル」です。とっても素敵なデザインで、オーダー内容は
①これをハワイアンキルトで制作できるパターンにしてほしい。
②中心部分にある「顔」が気に入っているので、これ残してほしい。
③サイズなどは、未定なので、制作出来るサイズを提案してほしい。
ここに来るまで、ご自身でいろいろこのデザインを元に、いろいろやってみたのだそうですが、結果、あまりうまく行かなくて困っておられるとのこと。で、お助けしようと思ったことがいけなかった…。

トレースでうまく行くかしらんと、元の画像を拝見させていただきながら、いろいろ考えました。まずはトレースして、100×100cm程度の大きさにレイアウトしてみよう。

Printと描いたのですが、これって縫えないじゃん。無理無理無理無理~。と考え方を変更。1匹しか無理っぽい。Printとまずは60×60cmに。その後70×70cm、80×80cmと次第に大きくして行き、最終的には90×90cmが現実的であると認識しました。ほぼ、オリジナルの画像と同じなのですが、これをどのようにカットすれば制作できるのか?隙間が空いていると合わせるのが難しい。よーし、一度布でカットしてみるか~。とパターンを布にトレースしたところで、中止しました。パターン的には良い感じに見えるのですが、ここで見えている白の部分をいつ切り落とすのか?しつけをした後に切り取ればいいの?でも、これではタパカパとは言えなくなってしまう。manta_3rd
こうなったら全く考え方を変えて、でも「顔」の部分のイメージは残したまま、最終的なパターンとしてこのデザインをご提案させていただきました。
いつも思うのですが、出した結果だけを見れば「こんなものかな?」とわたくし自身、たいしたことないなと思うのですが、このプロセスを踏まなければ結果は出てこないのも事実なのです。オーダーいただいたパターンについて、ひとつひとつこうしてしっかり考え、しっかり作業しておりますことに、実は自分自身が疲れてしまうことがとても多いのです。

このMantaをご注文くださった方とは直接お電話でお話し、彼女自身も、「こんなに大変な作業をお願いしてしまって、なんだか申し訳ありません。」なんて言ってくださいましたから、良かったです。今回は、きちんと費用をご負担いただけたので、とても良かったと胸をなでおろすのでございました。パターンは確かに型紙にしかすぎないかもしれませんが、こうして一生懸命作業する理由は、楽しく確実に作品を仕上げていただけることを常に願ってのことでございます。

また、これに加えて、このパターンをいったい何人の方が制作したいとお考えくださるか?という点を考えた価格の設定をしなければならないという問題もございます。自分で考えて、自分からご提案させていただくデザインについては、全てが自己責任なので気が楽なのですが、こういったオーダーパターンは、そうは参りません。デザイン作業に対して、あまり多くのお金を払いたくないと考える日本で仕事してきたわたくしは、そのことをよーーーく知っておりますので、いやな思いをさせてはいけない。嫌われたくない。どうしよう。と葛藤するのでございます。おそらくサイトで販売されているパターン=オーダー価格。と思われる方が多いはずなので作業をしても、思っていたのと違いました~。なんて言われてしまったら涙、涙で貧乏まっしぐらということにもなりかねません。

そんなこんなで、わたくしは、考えるわたくし自身に語りかけてどっと疲れてしまうのでございます。

で。結果。しばらくパターンオーダーはお休みさせていただこうと考えたのでございます。ちょうど月末ですし。お知らせするにはちょうどいいかなとも思ったのでございます。

再びアロハシャツ

Mikana Hawaii StyleのNagao様より、300cmのハワイアンフラッグ、真ん中のアップリケが終わりました。今、旗を縫ってまーす。なんて驚きのコメントとともにお送りくださったのが、この「アロハシャツ」のバッグです。以前、ミニタペストリーとして完成した作品のお写真は掲載させていただきましたが、初めてバッグの作品としてご紹介させていただきます。nagao_alohashirts_bag800

hayashi_alohashirts800大きな作品を制作しながら、このバッグを完成させる彼女のエネルギーって本当にすごいって思います。このバッグが面白いのは、こちらの側は、後ろ向きなので、おそらくこの反対側は、前向きに制作されているに違いないと思えるところです。キルトラインの入れ方で、こうしてちゃんと向きを表現できるのだなあと、以前制作してくださったHayashi様の作品と見比べてみるわたくしでございます。モチーフもちゃんと後ろ向きになっているなあ。なんて。
タペストリーも素敵ですが、両面制作するバッグもまた、違った楽しみ方ができるアイテムであることを改めて思います。ハワイアンキルトの正式なジャンルにはないバッグというカテゴリーですが、このブログでも最も作品数の多い部門でもあるので、日本では大切なものなのだということを、改めて思うのでございます。仕様によりけりですが、両面同じパターンを制作しなければならないので、そう簡単には出来上がらないですが、ご自分の作品を使うことを通して人に見てもらえるという楽しみが、その最大の魅力なのかもしれません。
また、制作される方によって、同じパターンでも全く違う雰囲気で完成するアイテムでもあるので、バッグの制作が大好き!という方は、お写真の中に参考にしたいと思う部分がいっぱいあるかもしれないと思うのでございます。このバッグでも、シャツの色を持ち手に使う。ファスナーの代わりに、ループで閉じるボタンを付けるというNagao様ならではの完成度の高い作品だなあと思うのでございます。きれいに仕上がっていて、いいな~って思います。

今度はBlue Jade

9月になって、急に「ハワイアンキルトの教科書」をご注文くださる方が増えました。夏休みが終わって、本気に制作活動を始めようと思う方も、教科書の動きに合わせて増えているのでしょうか?そうだといいのになと願うわたくしでございます。まあ。わたくし個人としてはいろいろと考えることも多いのですが、立場的にはただのパターン屋なので、伝わってくる空気も寒い。どうせ、作品作りは人任せでしょ?って思われてしまいがちですが、それはそれでオッケーです。作品を制作しないのは、事実でございますから。
また、ここのところ、久々にフラのイベント出店をお手伝いする機会が増えて、ブログの書き出しも今日になってしまいました。ハワイアンの大きな市場のひとつであるフラの業界も、いろいろな変化が見えてくるので、そこでまた、考えるのでございます。「安いモノか、ホンモノしか売れない。」と言った業者さんが居られましたが、イベントに出ると、確かにそうだよね~って思います。入場無料のイベントもたくさんあるので、たまにはのぞいて見るのも楽しいのではないか?と思います。
今回制作したブルージェイドのマルシェバッグです。これを選びましたのは、パターンの動きが鈍いからでございます。marche_bluejade1_800描いた立場としては、意外に大人っぽくいバッグが出来上がるので、イケるんじゃないかと信じて描いておりますので、少し残念。なので、まあ、作ってみるか。という気持ちで制作しました。この花は、上からぶら下がって咲く花なのですが、そういった植生を逆さまにして、デザインを優先したパターンです。ボルドー地にスカイブルーというよごれない組み合わせの色を選んで、少しパターンに付けた色とは違うイメージが伝わると、作ってみようかな?と思っていただけるかもしれないと思ったのでございます。marche_bluejad2_800

ラインが入ると、こんな感じです。相変わらずこんなできあがりですが、見本として、制作へのきっかけになってくだされば幸いでございます。赤で制作すれば、Red Jadeになります。アップリケが好きな方向きのデザインであることは確かでございます。
ウォールハンギング用にデザインしたパターンの一部をトリミングしてリデザインしておりますので、ウォールは大変だけれど、一部でウォール感じを味わうことの出来るデザインでもあるので、多くの方に制作していただけると嬉しいです。