わたくしが常に使っておりますハワイの植物図鑑に最初に紹介されておりますのが「ハラ」(シマタコノキ)です。自生種は、人が栽培管理しないで、育つ種類のことで、太平洋を流された種や、流木が海岸にたどりついて、育ったものです。イリマなんかも同じ自生種の仲間なのだそうです。海の近くに不思議な植物があるのは、流れついて頑張って大きくなった結果だというのは面白いです。
これが「ハラ」のピローで、いつも人がなかなか作らないデザインを選んで制作してくださいますHayashi様の作品です。Hayashi様は楽しく縫ってくださったと、北村先生からお聞きしました。彼女は、キルトラインも忠実に制作されるので、わたくし自身もこの作品が仕上がるのを楽しみにいたしておりました。全部完璧に仕上げると、ハラの実の雰囲気がよく伝わってまいります。きっちりラインを入れるところと、そうでないところ
の組み合わせで、植物らしさを縫い上げてゆくのはやっぱりハワイアンキルトの王道!っていう感じが素敵な作品です。
このハラの葉をハワイの人は「ラウ・ハラ」と呼んで、籠やマットに加工して使います。ラウ・ハラの材料は、この植物だったんですね~。ハラにはパイナップルみたいな実がなるのですが、この実と葉のつき方が、タコみたいに見えるのです。
ハラを制作されたHayashi様は、実はピンクが大好きです。このハイビスカスも、Hayashi様の作品です。なので、ハラを作ってくださったというのは、珍しいことなのかもしれません。このパターンは、2色で制作しても楽しいかな?と思って描いたパターンです。花を大きくすると葉が小さくなる。葉を大きくするとハイビスカスじゃなくなって見える。花と葉、同じようなボリュームでレイアウトするとどうなるか?と描いたパターンです。これは、ハラと同じく、キルトラインを入れることが大前提で、Hayashi様のように、きっちり制作してくださる方にはぴったりのデザインです。
最後の作品はPUNAのShimamura様のティリーフです。白地に深い赤(ボルドー)で制作されたこのティリーフは、Ti Lilinoeと呼ばれる赤い葉をイメージして制作されたのでしょうか?ハワイでは愛好家によって多くの種類が生み出されました。英名Goodluck Plantと呼ばれるのは、ハワイの人が幸せをもたらすと信じて、自分の家の庭に植えたり、食べたりしたそうです。なた、このティは、レイにされたり、グラスパウという、葉で作られたフラの衣装として使われたりする植物です。葉に艶があって、とても奇麗な植物です。Shimamura様が、制作されたこの作品が、幸せをもたらすことを心から願っております。
コメント
hayashiさんは本当に楽しくハワイアンキルトを作っておられます。
制作している作品を植物として感じながら縫っているからでしょうか?とてもイキイキとして見えます。
ただ縫う事だけに一生懸命になってしまいがちですが、それではただの手芸…
ハワイアンキルト本来の植物の意味や植生を考えながら制作して欲しいです。
こちらのサイトにもかなり詳細にいろんな事が記載されています。自分で制作する作品の事を知る事から始めるとまた作品に対し違う思いが湧くのではないでしょうか。
私を含め、先生と呼ばれる方の縫う事のスキル、それと同じ?いやそれ以上に植物について勉強し、生徒さんにお伝えしていく事がハワイアンキルトを多くの人に広げる事になるのではないでしょうか。
ある意味、資格がある訳ではないので、誰でも先生になれてしまう…だからこそ自分自身の勉強が大切だと思います。
今回のピロー2点はお祝いにと制作されました。
プレゼントされる方が羨ましい限りです。
そうです。そうです。その通りです。
だから先生は、大変なのです。
だって、縫うことプラスパターンについてのこと両方知ってなければいけないんですから。
だから、デザインはお任せください!と言いたいのでございます。
いつもお世話になっております。
どの作品もとっても素敵ですね。
吉田さんの解説も本当に楽しいです。♪
ハラ、タコみたいに見えますねー。ハワイの籠もつんつんした葉が飛び出していて、あぁハラっていう植物だったんだなぁと思いました。
私も植物図鑑を買いたくなりました。綺麗ですし。(*^_^*)
素敵ですよね~。作品。
植物図鑑、手に入れてください。楽しいですよ~。
気になる植物を見るために、ハワイに行くのも楽しいと思うのです。
モチーフのことを知ると、きっと出来上がる作品も魅力的になると信じているのです。
なので、これからも、うるさい!と言われるまで、
書いてゆきたいと思うのです。