日本の生地でカットするなら

これは北村先生がカットされた牡丹です。kitamura_botan

11135WH068_botan_purple_300パターンをデザインし、色を考えるとき、あまり材料にとらわれないようにするため、生地の色見本は見ないようにします。Bella SolidやKona Cottonなら、必ず思った色が見つかるからです。それで考えた色が左の画像です。現状海外の生地は輸入する形になるので、これを教室でキットとして販売する際に、生地の値段が高くなるために、キットの値段も高くなってしまいます。そうすると、生徒様からは、日本製の生地でカットされたものが「見た~い」というお声をいただくのです。
そうなったら、さあ、大変。今一度ある色を見直して、ご覧になった方が気に入って、制作してみようと思っていただけるよう、再び色の指定をし直すのです。そしてカットされたものが、上の写真です。最初の色とだいぶ雰囲気は違いますが、これならご購入いただいて、気持ちよく制作していただけるのではないかと北村先生と納得したのでございます。以前同じパターンを、甲府の村上先生がカットされましたが、参考の色見本があっても、解釈は一人ひとり違うので、自由にカットできることで、全部違う色、違う雰囲気の作品が出来上がるおもしろさは、自由にパターンを使えるわたくしのサイトならではのことと思っております。
こういう色の違いは、すごく芸術的なことで、ご覧になる方の目を通して、「あっこの色だ」とそれぞれが直感的に思い浮かべる色がみんな違うから起こることなのだと思うのです。これは、夕焼けの色を、オレンジという人、紫という人が居るのと同じで、それぞれがそれぞれの選択が絶対に正しいと思い、何かを選択し、結論を出して、作品を制作する。それは、実際の存在とはあまり関係が無い。だって、わたくしたちは教育によって、目に見えたものを言葉に置き換えてしまうからなのだ。なんてことを、よく昔考えました。垂直。水平だって、教えられたからそう見えるだけで、ほんとうはどうなっているかわからない とか。わたくしの大好きなジャコメッティの言葉に影響を受けたことを思い出します。
この牡丹は、見事、生徒様がご購入くださったそうです。売れるか売れないか、わからない状態で、このサイズのパターンをカットした北村先生、ドキドキだったでしょう。売れて良かったです。

tokousou_bookところで、わたくしのゴールデンウィークは、外出予定もございませんので、読もうと思っておりました本を読むことで、気晴らしすることにいたしました。まず最初は、この本「大阪都構想が日本を破壊する」です。なんでこの本かというと、母は大阪出身、妹は結婚して大阪に住んでいます。そして来年母も、大阪に移り住むこと(ふるさとに帰る)を計画しておりますので、少し気になる 大阪都構想。5月17日の住民投票で、妹はどんな決断を下すのかが気になるのです。そして母も、来年大阪でクラスことになることは確かで、わたくしは母や 妹が、大阪でずっと幸せに暮らして行ってほしいと、心から願うので気になってしまうのです。
この本は大阪に限らず、東京都のことも書かれていて、神奈川に住むわたくしにとっても、へーそうなんだ~。と教えられることがいくつもございました。そして、もし、わたくしが大阪市に住んでいて、投票権を持っていたら、きっと「No」だなあ。
タイガースの生地をデザインしたことで見える大阪は、活気があって元気な都市。住んだことはありませんし、わたくしが大阪で暮らす可能性はこれからもあまり無いかもしれませんが、大切な家族が住む町がよいところであって欲しいと思うのでございます。わたくしは「No」です。

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