PUNAのShimamura様とLino QuiltのYoshinaga様よりお写真をいただきました。お二人とも教室やインターネットショップサイトをお持ちで、それぞれの方が、ご自分の作品やコメントなどを自身のお力でここでご紹介する作品をすでに紹介されておられることだと思います。なので、ここでご紹介させていただくのは、二番煎じに近い感じです。
まずは、Shimamura様ご制作のプルメリア・クラッチバッグです。これはピローのパターンを使って制作されたそうで、ムラ染とソリッドのプルメリアをリズミカルにレイアウトした作品です。クラッチバッグと伺うと、結構大きいのかな?A4サイズなどが入るのなら、アイテム的には結構新鮮です。写真が少し切れてしまっておりますので、ゆがんで見えるのが残念。デザインのイメージは、花も葉もふわふわと夜空を舞っているのでしょうか?ちょうど今の季節に満開の桜が散ってゆく感じを、プルメリアで表現したのかな、と写真を見て思いました。
ポーチやバッグを作る際に、カットしたモチーフのレイアウトに困ることがよくあるのですが、そんなとき、皆さんはどんな処理をされておられるのでしょうか?困るのは葉。どこに葉を入れたらいいのか、わからない。そんなときは、右の図のように、花の中心に向かって(もしくはその延長線上に)葉をレイアウトすると、自然な感じにまとまります。いっぽう、今回Shimamura様が制作された作品のように、全ての要素を隙間をうめるようにレイアウトすると、ベースが空間になり、花や葉が舞っているようなデザインになります。また、上から下に向かって咲く、エンジャルストランペットのようなモチーフのバッグを作る時は、やっぱり上から下にモチーフを入れると自然な感じに、葉も、自分から見てどの方向に向いているのかをそのままレイアウトしたほうが、決まります。数日前にご紹介したハンギングヘリコニアも、同じように上から下に垂れて咲く植物なので、それをそのままデザインしています。なので、やっぱりモチーフのことを良く知る必要があるのかもしれません。以前知人がハワイに行き「あっプルメリアが咲いている!」と言ったら一生懸命地面を探している人が居たというお話を伺い、苦笑しました。プルメリアは、木に咲くんです。ははは。
もう一点はYoshinaga様が生徒様の為にカットされた「Lei & Flowers」です。パターンにはKona Cottonの色番号を指定していたのですが、生徒様からベースの薄黄色とピンクとミントグリーンを使用したいとのご要望があり、上のお写真のような、パステルで統一された、やわらかい色の構成で、制作されるそうです。Yoshinaga様は「私自身3色以上のカットはあまりしないのですが、今回はもともとがたくさんの色を使ったパターンでしたので、自分なりに色を合わせてみました」とコメントをくださいました。きっとこれは彼女にとってはやたー!と思える会心作なのでしょう。だって綺麗だもの。特に、右上から左下に使っている、グレー系のブラウン(パープルかな?)が、あまあまになってしまいそうな全体を、きっちり引き締めています。素晴らしい!完成が楽しみです。Yoshinaga様が使われているパステルカラーは、全てに白が混ざっているので、色相が違っていてもトーンをそろえやすい。皆様もこの写真を参考に、やってみてはいかがでしょうか?
コメント