年に1回夏前に必ずハワイアンキルトの特集をするキルトジャパンは、隔月発売から季刊誌へと変貌を遂げたことを全く知りませんでした。発刊のスパンが変わるということは、読む人が少なくなっているのかしらなどと余計な心配をしてしまいましたが、なんだか本のお値段も高くなったようで、懐の寂しいわたくしにとっては勇気のいる買い物でございました。
今まで一度もお金を出して買ったことのないキルトジャパンですが、せっかく私財を投じたのだからとまずは「暮らしの中のハワイアンキルト」特集ページを見ようと巻頭をめくったら、あらら、どこにもハワイアンキルトが出ていない。ああ、小さいほうの特集なのねと当該ページまで目次を見てめくってみました。それとなく特集の規模が縮小されている気がすることに多少の不安を感じるのは、わたくしだけなのでしょうか?
期待に胸を膨らませながら、内容を拝見させていただきました。以前お手伝いしていた教室の先生の作品も掲載されていてなつかしー。作品掲載ができるなんてすごい!うらやましー。なんて。内容的にはキャシー中島氏が作品点数が一番多いせいか、最も特集の意図を理解されているような気がしました。気になるのは、いくら暮らしの…という内容の特集であったとしても、ほぼ「モンステラ」「プルメリア」「レフア」「ホヌ(亀)」「タロ」などもうわかりきったモチーフばかりで構成されている作品ばかりなのがとても残念です。
たくさんのモチーフを対象として作品制作するハワイアンキルトのすばらしさを、代表作家として選ばれた彼女たちが、先頭に立って伝えて行っていただかなければ「ハワイアンキルトのパターンって10種類くらいしか無いの?」などというお声が聞こえて来てしまいそう。そうじゃないのに。
きっと、わかりやすいパターンで。と親切心でセレクトされてモチーフなのかもしれませんが、この本だって年に1回はハワイアンキルトの特集を組んでいるのですから、ときには、へーっ こんなすばらしいモチーフやデザインがあるなんて、ハワイアンキルトってすごいのねー。と思われるような作品を、ドカーンと見せてほしいです。
ところで、モチーフに裏地を使うのがトレンドなのですか?生地の模様で何のモチーフが描かれているかわからないので、この特集の中のパイナップルやらタロを認識するのに相当な時間を使ってしまいました。
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