Honuとポーチ

Nakahira様は、教室を主宰されることを目指してご自分一人でキルト合宿を行ったり、勉強されたいと願っておられる熱心なお客様です。そんなNakahira様より作品のお写真をお送りいただきました。まずはHonu1です。nakahira_honu

日本ハワイアンキルト製作所サイトを開いたときに、このパターンを掲載したページは連日多くの方にご覧いただきました。こういうデザインがあまり無かったせいでしょうか?それでもこのパターンが実際に売れだしたのは、ずいぶん経ってからのことです。この作品はパイピングコードを使って、角を丸く仕上げるおしゃれな仕立てになっています。中心部分にエコーを入れない、ふっくら感を楽しむ仕上げになっているのが面白い。どういう訳か、わたくしの元に届く作品には、エコーキルトを入れない、キルトラインを入れない作品が多いので、実はみなさん綿の風合いを楽しみたいという方が多いと感じます。
この作品は、最初、販売用に制作されたのだそうですが、そのお話は辞退されたそうです。というのは、お店のほうから数がほしいと言われたことが理由だそうです。
「数がほしいといわれると ひとつひとつに心を込めたり 作っていても納期ばかり頭にあって全然楽しくないのです。」とおっしゃっておられます。
確かにね~。楽しくないというのは、わたくしにとっても大きな問題だと思うのです。そういえば、伊香保に行ったときに、隣の店で、ハワイの某有名作家ブランドのハワイアンキルトバッグがものすごい値引きされて売られているのを見て悲しくなりました。たくさん在庫があるであろうあのバッグは、日本で製造されていないということは知っておりましたがねえ。わたくしたち日本人が、ちゃんと制作すれば、そんなに数が作れるはずも無く、タダ数が揃ってる「モノ」としてしか見てくれないなら、別に慌てて販売する必要もない。賛成、賛成。とNakahira様のおっしゃる気持ちがよくわかります。
わたくし個人としては、ばっちりキルトラインやエコーが入れられているほうが好きです。もこもこの綿をきっちりラインやエコーを入れることで、ぺったんこになって行くけれど、モチーフらしさが描き出されてどんどん立体感が出てくる。というのが好きなのです。nakahira_plumeria_pouch

そんなもこもこ感がすごいPlumeriaのポーチのお写真も一緒にお送りくださいました。プルメリアひとつ以外は全てキルティングで表現されているポーチ。グラデーションの生地を、いい感じにお使いになって、とっても素敵でかわいい。Nakahira様がもこもこ感がお好きであること、このお写真を拝見して納得させていただきました。これ、触ってみた~い。って思いませんか?nakahira_crown_pouch2

一緒にお送りくださったクラウンのポーチは、ハワイアンキルトらしい仕上がりになっていて、とっても素敵です。ベースのピンク系の生地は、すこし表情のあるグレデーションかな?面白いことにNakahira様は、ポーチの仕立てのほうが大変だと感じられたそうです。確かにファスナーを付けるということは、高いハードルになることが多いようで、わたくしたちも、ファスナーを使わないポーチを考える必要があると、よく話しています。そういう細やかなことになかなか昔の人は対応できなかったのか、バッグやポーチはハワイアンキルトのジャンルの中にはありませんって、何度も書いていますが、無いのです。バッグを作りたくてハワイアンキルトを習い始めるという方が多いとよくお聞きします。絵画と同じアートとされるハワイアンキルトですから、じっくり鑑賞できるピローやウォールやベッドしか無かったのでしょうか?絵を持って歩くことを考えるのは、日本人ならではなのかもしれません。

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