インターネットの時代に弁護士さんも大変です。わたくしのお客様の弁護士さん。情報のネット販売という難しいジャンルで、この業界に参戦なさるということで、久々にお仕事を致しました。Websiteのトップページの画像を作って欲しいとのことで、軽~くデータをお作りしたのでございます。数回の校正を経て、今わたくしが制作した画像は無事その方のトップページで使われております。
それからしばらくした先週の金曜日、再び連絡がありました。
「作っていただいた画像の中に入っている文字を、自分で直したいのでデータを頂くことはできませんか?」とおっしゃいます。わたくしは「編集できるのなら、データはお渡ししますよ。」とお返事。「自分ではよくわからないので、サイトを触ってくれている担当の人から、連絡していいですか?」と弁護士さん。「いいですよ。」とわたくし。このやりとりは平和な雰囲気で終了です。
その後、担当という方からびっくりするようなメールが届きました。
「電話でお伺いした件ですが、以前お送り下さった画像について、以下を追加して頂けるか、また、頂いた画像は自由に編集してウェブサイト等で使用して良いか、ご確認下さい。
1.
jpg形式で書き出す前のファイル
グラフィックソフト等での編集用のもの
2.
文字やロゴの部分を足していない画像
「提出した画像名」については人間の部分 (背景が透明の画像)
* 保存形式はpngが良いかなと思いますがそれ以外でも
3.
加工前の画像(素材)、及び/又はその入手先
* 今回のもの以外でも適当なものがあれば
以上です。可能なものがあれば、メールでお送り頂けるでしょうか。
よろしくお願い致します。(原文のママ)」
んんん?ご確認下さい?確認することなんて、なんにもないよわたくしのほうは。データをくれって言っているのは、そちらの方ではないの?んんんん?なんだ、この、上から目線の文章は!!!
大変です。以後の箇条書きになっている項目も、何を言いたいのか全く理解できず、「こいつ、社会人じゃないな。」と直感的に思ったのでございます。
わたくしがデータを提出する際には、相手方のPC環境が、差し上げたデータを編集できるよう整っているかが問題になるのです。ExcelとかWordとかは、ツールとして使う場合はありますが、メインとなるのは、こういうビジネスアプリケーションではありません。グラフィック系のアプリケーションがインストールされている必要があるのです。さらに文字については、モリサワとライセンス契約をしているため、同じく相手の環境にがモリサワのフォントを使えるようになっているかどうかも気になります。そのことが気になったので、このメールを送ってきた担当の方ではなく、ご依頼主本人に、今一度立場を考えた上で、メールを送ってくれるよう頼んだのでございます。担当という方は、そのわたくしの行動が、気に入らなかったのか、依頼主の弁護士さんに転送したメールをご覧になったのか、(このことも問題です)その後土曜、日曜、今朝まで、上記のような調子で、ご自分の正当性についての説明された、ものすごい剣幕のメールが送られて来て、さすがに参ってしまいました。
メールの文章も、ブログの文章も、それなりの社会性があるべきものであると考えておりますわたくしには、この打撃は大きく、久々に「ビジネスメールの書き方」的な本をプレゼントしたくなるよう方でございました。最終的には依頼主の弁護士さんが、電話をかけて来られて、ひたすら謝っておられましした。この方はお金持ちのおうちの26歳の女性で、働く必要がないお嬢様なのだそう。社会人経験が無かったという予想も大当たり。仕事で送ったメール第一号がわたくしに送られてきたものだったのだそうです。でしょうね~。でも、最近ついてないわたくしです。
日本ハワイアンキルト製作所で販売しておりますパターンは完璧にデータ化されていて、皆さんに同じものをお届け出来るのは、わたくし自身がひつこく続けて来た仕事が、大きなメリットになっていることは間違い無いと思っております。サイトを開設した頃に、どなたか教室の先生が、パターンを記録するためにグラフィックソフトを習い始めたということをお話くださったことがあります。そのお気持ちはとっても素晴らしいと思いますが、使いこなすまでにはやっぱり時間がかかるので、わたくしのサイトでパターンを買ってくださいと、お願いしたい気持ちです。
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