Hula Kahikoの素晴らしい作品のお写真をお送りくださったA.O.様。教室を持ち、指導されておられるお立場で、お忙しい中お写真をお送りくださいました。ありがとうございます。さらに嬉しいのはこのブログでご紹介させていただいた和歌山染工の「グラデーションパレット」をベースにお使いくださっておられます。
「アップリケをしただけのイメージとその後、衣装や髪のキルティングをしていくごとに現れる表情に感動しつつ細かなキルトラインも苦にならず楽しく作成することができました」
とコメントを付けてくださいました。
そうなんですよ。まったくそうなんです。キルティングをすすめていくと、どんどん立体感が出て、ただの「布」にしか見えなかったものに生命力を吹き込むような感じがするんですよね~。だからこの作品、こんなに素敵なんですね。と偉そうに。特にこのパターンは踊る人間をモチーフにしておりますので、彼女が踊り出す感じが縫い進めて行けばハッキリとしてくるであろうと細かめにラインを入れました。
このパターンは、古典フラを踊るフラダンサーをモチーフにしています。初期のフラダンサーは、頭と足にパラパライと呼ばれるシダ科の植物で編んだレイと腰蓑(モレスカート)だけを身につけ上半身は何も身につけずにダンスを踊っていました。カヒコと呼ばれる古典フラを踊れるようになることは、フラダンサーの夢でもあると言われています。日本で行われるフラの競技会(コンペティション)でも古典フラと現代フラ両方のジャンルがあります。長い髪をうねうねにしてパラパライのレイやモレスカートを身につけた姿をシルエットにしたこのパターンはわたくしの友人である写真家のKuni Nakaiさんからお借りした写真をベースにパターンを描き起こしたもので、彼の写真にもこの作品とそっくりなカラーイメージの写真があるので、A.O.様も海辺の夕暮れにシルエットで浮かぶカヒコダンサーをイメージされて材料や色を選ばれたのだとすぐにわかりました。
これほどしっかりキルトラインが入っていれば、何が描かれているか?それはどんな様子なのか?がよくわかる素晴らしい作品だと思います。
一緒にお送りくださったのがこのLotusのバッグです。これには正直驚きました。素材や色によってこんなにも大きくイメージが変わるものなのか~と。
「先染めの生地に大島紬でアップリケしていてハワイアンキルトというイメージではないのですが
年配の生徒様にはとても評判が良かったです」
とコメントを付けてくださいました。大島紬…。すごい。アップリケうまい。バッグの仕立てうまい。とこのお写真を拝見して何連発も驚きました。そして、なるほどね~と久しぶりに思ったのでございました。
これは、パターンだけを売っているわたくしのサイトならではの作品であると思いますし、ハワイアンキルトのパターンを使ってここまで「和」な作品が出来上がり、全く以て違和感がありません。えっ?これってあのロータスう?と今も又この写真を拝見しながらまた、再び、三度、驚くのでございます。
こういうことが起きると本当に楽しい。わたくしでは決して制作出来ない作品をこうして見せていただけるなんて感謝以外の何者でもございません。
以降も何か作品が出来上がりましたら是非拝見させてください。そして、お写真ありがとうございました。
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