細かな作り方を振り返る

キルトの作り方説明書

ハワイアンキルトに関わるいろいろな人。作家活動をしている。教室を運営している。教室で学んでいる。独学で勉強しながら作品を個人的に作っている。こういう多くの人達のなかで、わたくしはいったい何をやっているんだろう。ハワイアンキルトの規定からいけば、キルトを見たり、パターンをデザインしたり、手法を研究したり、ノウハウをまとめてみたりはしていますが、人に見て頂ける作品制作はほぼなく、サンプルのみで、自身を物語る「作品」は1点もありません。作品を作らないということは、何一つこの世界では勝負ができないのかもしれないということをずっとずっとずっとずっと考えてきました。でもね。みんなが作るばっかりじゃなくたっていいんじゃない?と今回また、考える機会を頂くことになりましたのは「簡単なハワイアンキルトの作り方説明書・ピローバージョン」です。

あなた。ご自身の作品制作のプロセスを簡単にまとめるってたやすくできますか?
いいえ、まじめなわたくしは到底そんなことはできません。

てなことで、10日間ほどハマりにハマっております。近年コロナウィルスの感染拡大の影響で、自宅キルターが増え、説明書の重要性が高くなっているのであるということを小耳に挟みましてこの「簡単な作り方説明書」というものにチャレンジしております。
ピローを作りあげるプロセスを紙一枚の表裏で説明しきるって、これとっても大変です。
個人的には、作り方がわからないなら、教室に通うべきだと思っておりますし、説明書を見るだけで作品を完成させられるほどアンキルトは簡単なものではないと思っておりますので。

どんな項目をどの程度説明すべきか。説明書に記載してしまうと手法を限定してしまうのではないか?制作者の自由を奪うようなものであっては悲しい。そして、わたくしの知っているハワイアンキルトは、あまりに多くのプロセスがあって、どれもこれも美しい作品づくりに繋げる大切な要素ばかり。だから持っている情報は何一つはしょることはできません。なぜ「簡単な作り方説明書」が必要なのでしょうか?最近はやりのコスパ?タイパ?の影響でしょうか?

日本ハワイアンキルト製作所サイトを運営してきて今までラッキーなことに、お客様からは、パターンの活用法についての問い合わせはいただきますが、作り方についてのご質問は、一度もいただいたことはなく、作り方をつまびらかにしていないことに対するニーズの必要性を一度も感じたことはございません。なぜなら、皆様に自由に作品を制作していただきたいという強い希望がございますのが理由です。そして、制作される方お一人お一人それぞれに、ご自身のノウハウがあるはずですし。ですが、サイトを運営するにあたり何もやっていない訳ではなく、日本ハワイアンキルト製作所には教室はございませんので何か困ったことがあった場合は「ハワイアンキルトの教科書」を入手していただくことをお願いしております。
でも、いつかはハワイアンキルトの教科書では規定していないノウハウをまた、実践編としてまとめなければならないとは思っておりましたので、これはきっと良い機会なんだとも思いました。

自身の知っている作り方のプロセスを振り返ることって余りありませんでしたが、今回、とにかく死ぬほどいろいろ考え直しました。今一度ハワイアンキルトの作り方について振り返り、図と説明書きを作り、項目を整理し、小さくまとめるなんて面倒なこと、作品を作る人ってあまりしませんよね~。でも普通の方がが作品にかける時間の多くをわたくしはこういうことに使っているわけで、ハワイアンキルト制作に参加している気持ちでいるのです。言い訳ですかね。

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