ウォールハンギングの新しいデザイン

11135WH065ここのところブログで進捗をお知らせしておりました110×135cmのパターン「Maile Lei & Mokihana」他3点の合計4点の新しいデザインを、ご購入いただけるように公開させていただきました。これは、フラの先生にご購入いただくことが決定していて、大慌てで縫っていただいているパターンです。そもそもハワイアンキルトのパターンで、作品性の高いサイズで、マイレを主役にしたデザインが、過去から探してもなかなか見つけられないことから、新たに描いたデザインでした。マイレ、特に今回主役に持って来たマイレレイは、フレッシュレイの中では、価値が高く使われる場面がたくさんあるものなのに、ハワイあっキルトでは脇役的に使われることが多いモチーフでした。おそらく、地味な植物に見えるのと、縫うのが大変で、単調になりやすいために、好んで作る人が居なかったせいかもしれません。ショップのページにも説明文を記載しましたが、マイレのレイは「Lei Of Royalty」(王族のレイ)と呼ばれ、尊兄と名誉を表すレイとして知られています。卒業式を始め、様々な記念日に用いられるもので、ハワイでも希少植物なため、フレッシュ例は高価なレイでもあるので、本物を見たことが無いという方も多数おられるのではないでしょうか?良い香りがし、乾燥させてもにおいが消えることが無いので、クローゼットに入れて使うという人もいるそうです。

11135WH066同じく「Maile Lei & Mokihana150」も公開しました。これは110×135cmを描く前にデザインしたもので、ベッドカバーだとつらすぎると感じて、すこーし小さめの、それでも立派な大きさで作るとどうなる?と選んで決めたサイズです。正方形にしたのは、ハワイアンキルトの基本である8分の1のパターンにしたかったためです。色については、フラの世界で、マイレ=グリーン、モキハナ=パープルという基本にしたがって2色をセレクトし、サブ的なモチーフの色とされるパープルをトップの色として採用しようとしたして考えた色です。このデザインは、カットしてキットを用意しようかなーなんて思っております。このマイレレイ&モキハナのデザインは、各サイズとも、アップリケ好きの方向け。落としキルトを入れるとほとんどエコーラインを入れる必要が無いのもアップリケ好き向けのデザインだと思うのです。

11135WH0673つめのデザインは、「Kukui & Kukui Lei」。以前描いたベッドカバー(180×225cm)を見た人から、同じ感じで、ウォールハンギング用にサイズダウンして欲しいということで、作ったパターンです。指定された色は、これでは無いのですが、わたくしが作るのならこの色って思って画像は作成いたしました。ククイの華、葉、レイに加工する前のククイナッツ、レイに加工されたククイレイと、ククイに関する要素が全部入ったデザインです。全部要素がばらばらになってしまうのでこれはカットが難しいと思います。なので、これもキットを用意したほうがいいのかもしれないと考えております。ベッドカバーのイメージを活かして、サイズダウンして欲しいっていうのは、実はとっても大変なのです。なぜなら、ウォールハンギングはサイズ的には4分の1になってしまうので、実演できるデザインの要素もぐっと集約されてしまうからです。同じイメージなんて再現できるはずは無いのです。このパターンにまとめるのだって、そうは思えないかもしれませんが、ずいぶん時間がかかってしまいました。もし、これでだめなら、ベッドカバーを作ってくださいってお願いするしかありません。

11135WH0614つ目は「Mokihana」です。これは数ヶ月前に、カットの講習を希望された方のご依頼で描いたデザインです。このパターンの詳細は、商品ページにも書いていますが、ハワイの有名作家のデザイン(おそらく275×275cm)をサイズダウンして欲しいと言われてデザインしました。このパターンもイメージを維持して、サイズだけを変えるという厳しい条件でございました。出来上がったこのMokihanaはクレームを頂くことなく、気に入っていただけたので、良かったと思っております。
ベッドカバーからウォールへのサイズダウンをご依頼をくださる方はもしかしたら、ベッドカバーのデザインが良いに決まっているということに気づいておられないのかな?と思うときがあります。多くの要素を盛り込めるベッドカバーは、デザインの自由度が高く他のピローやウォールでは描ききれない複雑さがあるので、他のものと本当は比較しちゃいけないものなのだと、個人的には思っています。ベッドが良いと思ったのなら、がんばってベッドを制作していただきたいと心から思うのでした。

mailelei_mokihana5_600最後に、今日のウォールハンギングの進捗を。いよいよキルティングに突入です。今回は時間が無いので、通常より薄い綿を使うとのことでしたが、北村先生が在庫していた、シンサレート綿を使わせていただくことになりました。彼女も初めての材料ということで、わくわく、どきどき。で、ご感想は、しっとりとしていて、密度が高い。針の通りはよく、綿自体の厚さ(8~10mm)がそれほど無い割に、モチーフがふっくら仕上がるそうです。比較的繊維が短いようで、キルティングで中から綿の繊維が飛び出してくることもなく、濃い色の生地を使う作品には最適。うん。確かに写真を拡大してみても、いつも以上にすっきり綺麗に仕上がっています。実験的に使った材料で思わず拾いものをしたような気分です。パッチワークのサイトでも、シンサレートを褒めておられる方も居るそう。ハワイアンキルトでこの綿をお使いになったことある!という方、メッセージなどくださるとありがたいと思います。

 

コメント

  1. シンサレート。ハワイアンキルトを習っている時
    使っていました。

    何年も前に作った作品でも、ふっくらと
    モチーフが可愛らしく浮き出ます。
    ベビー、ウォール、ベッドカバー(シングル)を
    作りましたが
    おっしゃる通り針通りが良く縫いやすいです。
    残念ながら今は私のSHOPでは
    使っていませんが
    特別なものを作る時には
    シンサレートで仕上げてみたいと思います。

    今リビングにはベッドカバーを飾って
    ありますが、迫力があります。

    ウォールは娘のbedにかけてあります。
    ちょっとした布団になります。
    温かいので…

    夏は縫うのに暑いですが、今からの時期には
    ピッタリですよー

    • anoono より:

      島村様
      情報をありがとうございます。
      メーカーのページを見ると、布団やスキーウェアに使われているようなので、
      これからの季節の作品にはぴったりかもしれません。
      やっぱり、特別なものを作るときに使いたい綿なのですね?
      なるほど、なるほど。

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