カテゴリー別アーカイブ: New Design

震災から6年経って…

東日本大震災が起きた頃、わたくしは、茅ヶ崎で教室を運営されておられる先生のところで、ハワイアンキルトに関するいろいろなことをお手伝いさせていただいておりました。その年の5月には、横浜でキルトの展覧会を開催しようとしていて、いろいろと準備している時期でもありました。多くの人が、その頃大変だった東北や福島の人たちのために何かできないか?と、優しい気持ちがいっぱいだったのに、ハワイアンキルトに関わる自分たちは、何の役にも立たず、せいぜいイベントを自粛しようかと思う程度のことしかできなくて(その教室の先生は予定通り展覧会は開催されましたが。)個人的には、自身のやっていることの役に立たなさや、社会性のなさを悔しく思ったのでございました。
自身の友人や親戚なども震災が襲った地域には一人も居らず、今も相変わらずなにも役に立たないまま、もうすぐ6年の月日が流れようとしております。あんなに大きな災害だったのに、生まれたときから首都圏で生きてきたわたくし自身は、あまりに人とのつきあいの範囲も狭く、無力であることを感じるしかなかったことも、最近忘れかけておりました。ハワイアンキルトに関しては、震災以後には、それなりに何度かの裏切りを経験し、でも、自身のやっていることはそれほど変わりなく、役に立たない仕事をし、人生にとってどうでも良いことに、多くの時間を使って生きてきております。お医者さんだったらとか、自衛隊員だったらとか、役所や消防署の職員だったらもうすこしましな時間を過ごせていたかもしれないなとは思うのですが、全部どれも、私自身は全く関係なく少額のお金を寄付することぐらいしかできなくて、自分が被災したら、とんでもないしっぺ返しを食らうんじゃないかしらとも思っておりました。
ところが、昨年の年末に、福島の復興支援をしているNPOの代表の方から、日本ハワイアンキルト製作所のサイトを通じてついに声がかかったのでございます。ひとつは、わたくしの個人的な仕事に関するものだったので、このブログとは無関係なものですが、もうひとつが、ハワイアンキルトに関するお問合せだったので心が華やぎました。これで、ハワイアンキルトで少しは役に立てる!なんてね。同時に代表者の方と会ってお話しているうちに、わたくしが日本ハワイアンキルト製作所のサイトを立ち上げた原点について、今一度、しっかりと再確認する機会も与えられたということでもありました。
ハワイアンキルトは、パターンの取り扱いに関する間違った情報が普通の常識として語られる傾向にあることから生まれる不具合を正す活動を目的としていることや、わたくし自身は、教室を運営するよりこれに関わる方々の自立を目指してきたこと。自身が、デザインをしたいがためにキットを売りたいとは全く思っていないことなどが、ご連絡いただいたNPOの方のニーズに合っているのではないか?と思えたことなどでございます。
お問合せの内容は、詳細がはっきりしてからお話することにはなりますが、教室や生徒を持たないわたくし自身は、これから先に、協力者が必要になることは確かでございます。現状、挙手してくださっておられる先生も複数居られます。ハワイアンキルトで、社会性のある活動をしたいと、どこかで願っておられる指導者の方や、作家の皆さまが居られましたらご一報頂けると嬉しいです。
この一件で、心が華やいだわたくしは、早速準備を始めたのでございますが、本日公開した20×20cmのミニタペストリー用のパターンがその一環でございます。いままであった、ミニタペストリーや体験用キット製作向けのパターンを一新し、全く新しいデザインにしよう!と考えて揃えたラインナップは、この活動を頭に入れて描いたものです。パターンの構成としては、初心者の方向けのもので、今までサイトで売れたパターンの傾向に沿ってラインナップを揃えました。なので、活動に関係なく、新たに教室をオープンされる指導者の方や、体験を予定されておられる方やイベント主催者の方にもお使いいただけます。
中に、欅や、ヒバリ、桜やサケなどが入っているのは、お話を頂いた南相馬市にちなんだものなので、不思議に思わないで頂きたいのでございます。セットの中には、新たに季節もののデザインを買い足していただく必要のないようにクリスマスやハロウィンなどデザインも織り交ぜましたので、ご覧頂ければと思います。個別でご購入頂く際には1点200円で、全40パターンの内、20パターンをひとまとめにしたゼット販売でご購入頂くと1点150円という超お買い得価格でご提供させていただくことにしましたので、こちらもご覧になってください。 カットしやすく、ハワイアンキルトを知らない方のイメージを外さないようにも配慮したつもりでございます。

なんだか興奮しちゃって(Lokelani)

Lokelaniの新しいデザイン、アップリケしてみました。きれいに縫わなきゃって常に思うのですが、縫い進めて行くうちに、どんな感じになるかというのが気になり、そう思って作り始めたことを忘れて、だんだん興奮してきてしまいます。わたくし自身のなかで、このデザインがうまく行って欲しい。でも、失敗することもあるだろう。そんな自分にがっかりしたくない。とりあえず、怖いもの見たさな気持ちも込めて、セオリー通りの縫い方も無視して、4分の1づつ縫って行ったのでございます。

予想通り、アップリケは、超楽しかったですし、自身のスキルと精神面に訴える部分も多くあると感じられたデザインでもございました。結論は説明的だが、個性的な表現のLokelaniがひとつ出来上がった感じだと思います。「まあ、ありかな?」という感じでしょうか?
カットした際に、一番下になった4分の1の部分から順にアップリケを施したのでございますが、形が最も甘くなる上に興奮を抑えながら縫うので、とにかくここが一番ひどい。(写真を見て、ああ、ここかな?とご推察ください。)これって、上手な人が縫ったら、線の太さとか同じように縫えるんだろうな。花の形も、同じように縫えるんだそうな。とは思いますが、フロンティアの立場としては、もっと大きな意味での結論を出す必要もあるので、こんなもんで許してちょ。と言いたい気持ちではあります。
へったくそ~。と失笑を買う写真ですが、パターンをデザインした際のコンセプトが伝わればそれで良いのだと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はロケラニ

イリマをカットした布が残っておりましたので、本日は。新しいロケラニをカットしてみました。これは128枚目の花のデザインですが、マルシェバッグ用にデザインしたタパカパスタイルのデザインを、ピロー用にもちゃんと定着させようとずっと思っておりましたので、追加する必要のあったデザインでもあると思っておりました。バッグはあっても、基本のピローはないの?と、自身にもずっと問うておりましたから。
イリマで残った半分の、この色は、ロケラニの色というのではございませんが、色を入れ替えたことで、また、違った雰囲気に見えるかもしれません。ピンクで切るべきなのはわかっておりますが、材料を無駄にしないよう、ロケラニではないけれど、黄色のバラは、まあありかな?と、見本なので少し妥協しました。従って材料はイリマと同じBella Solidです。本日もセオリー通り、クラフトチョキで、カットいたしました。このデザインも複雑で、切りにくそうと思われましたが、問題なく切れます。
本日も相変わらず肝っ玉が小さいわたくしなので、大きな写真は、ぼかしを入れてしまいました。(お許しください。)

ピローのパターンは、基本、8分の1であります。それは切るとき、8枚重なったものをそのまま切るということにもなるので、結構大変だ!と思うかもしれません。ですが、逆に8分の1で切るから面白い言うことも言えると思うのです。子どもの頃に折り紙を折って、そこに模様を描き、切って広げた時のワクワク感と、びっくりするような統一感や展開感に胸を躍らせたこと、誰にでも一度はある。そんなワクワクした感じを、せっかく8分の1でデザインを描いているのだから、それをそのまま大切にしたいと個人的には思っております。うまく切れないなら、切れるようになればいい!すっごく良く切れるはさみがあれば、なおさらいい!わたくしにはクラフトチョキがある!なんて言いながら。広げる時にも、超楽しい。やっぱりピローは、楽しいアイテムであると、改めて思ったのでございます。

新しいイリマ

花のピロー用パターンを1つだけ追加しました。「Ilima Flower」です。127枚目の花のデザインですが、ファブリックのデザインを描いて行く際にできたパターンです。
残念ながら、ファブリックのパターンとしては、却下されてしまいましたが、ハワイアンキルトのパターンとしては使えそうです。何より面白そうなのがいいかな?と早速生地を出して、切ってみよう!とそそくさとアイロンをかけ、いつもの通り、クラフトチョキ(はさみです)で、カットしてみたのでございます。
うーむ。きれいに切れるかなあ、ちゃんとしたはさみじゃないと無理かしら?…でも、わたくしは何でもこれで切るので、切ってみたのでございます。もちろんピローのパターンでございますので、基本の8分の1パターンですから、切り出すと、写真のようになるわけです。大丈夫でございました。わたくしでも問題なくカットできました。写真で使っておりますの材料は、今や売れ残りのBella Solidで、ユザワヤさんなどで入手できるエイティ・スケアよりは、生地厚はございます。(この写真で、パターンの全貌が見えてしまうけれど、1枚500円なので、買って頂けると嬉しいです。)
ベースに使おうとした白の在庫は、もうございませんので、薄めの黄色を使い、広げてみました。(さすがにこの写真は、ぼかしてしまってあります。すみません。肝っ玉が小さくて…。なんと言ってもわたくしはパターン屋なので、そこのところは、ご理解頂けると嬉しいです。)こうして描いて切って、ブログに載せて、また描いて切ってブログに載せる。以前、パターンだけじゃわからない。布にならないと、雰囲気がつかめないってどなたかに言われたことを思い出したので、パターン販売ページにも、布でカットした様子を今回は掲載いたしました。
イリマは、写真のように、この花びらを数千枚重ねてふわふわの黄色い1本のレイに仕上げます。花n直径が3~5cmくらいなので、この黄色のレイもそのくらいの太さになります。別名、「ロイヤル・レイ」とも言われていて、ハワイの人が食用以外に栽培するという特別な花で、現在はオアフ島のシンボルフラワーとしても知られています。このレイは幸運を運ぶとされているのだそうで、フラを学んで居られる方なら、リボンレイや、トリの羽、プラスチック製のものを、どなたも1本は持っている!という有名なものです。わたくし自身もホンモノのレイは、数回しか見たことがありません。絵にはよく描きますけれど…。フラダンサーには愛される花なのではないでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます。作ってみてください。

正月にスイカ !?

大きなマルシェバッグのパターンを販売しますなんて申し上げながら、ずいぶん時間が経ってしまっております。パターンを描き、画像を描きだし、1点1点ページを作る。おちゃのこネットやカラーミーショップなどのメジャーシステムを使っていない日本ハワイアンキルト製作所サイトは、すべて手作業でページを増やすという昔ながらのやり方で運営しております。えーそうなの?と思われるかもしれませんが、SEOがあまり好きではないので、地道に地道にやってゆきたいとも考えているのでございます。

最近作品を形にするには、自分の力でなければいけないと反省しておりますので、どれか一つを形にした上で、パターンを売ることが正しいのでは?とも考えておりますので、中でも最も売れなそうなパターン「Watermelon」を140%に拡大したパターンで制作してみました。まずはミニマルシェバッグとの大きさ比較で、上の写真のような感じのスケール感になります。パターンの大きさは、W50cm(底部は18cm)×H28cmになるので、ぐっと実用的になります。ちなみにいつも同じ持ち手を使って見本を作るのは、第一に持ち手についてはパターンをご購入くださる方に自由に制作していただきたいと思っておりますので、あまり意味を感じさせないものにする。第二に、全部同じイメージにすることで、パターンや大きさの違いだけに注目していただけるようにすること。なので、あまり気になさらないでください。

バッグ単独ではこんな感じ。個人的にスイカはあまり好きではありませんが、モチーフとしては常に面白いと思ってラインナップに加えています。わかりやすいし、きれいだし、季節感もある夏の果物をあえて今作ってみようと思ったのは、スイカなんてね~。何考えてんの?と失笑されそうなデザインかもしれないとは感じてはいるのでございますので、誰かが形にしない限りは、バッグのパターンとしてかわいそうなものになってしまうかもしれないという思いもあるからでございます。
出来上がったこのスイカのバッグを見て、息子たちにもバカにされるかしら?と思ったら「へー意外にいいじゃん。」と、わたくしの行動に対してねぎらいの言葉をかけてくれたのでございます。特に「底がすげー」と言われて、確かに。でも、この底だけでもポーチやバッグを作ったら面白いかも。とは思っております。いずれにしても、物を通してのコミュニケーションはとても楽しいものでございます。

最後に、プレゼントパターンを円形でしあげてみてもいいのでは?と、軽く作ってみたのが上です。ちゃんと作っているつもりでも、ほんのり円がゆがんでいるのは、お許しください。20×20cmのパターンに対して直径22cmの円の中に入れてあります。同じ色で作ると飽きるので、赤玉の玉子をイメージした色にしました。周りの処理など、圧倒的に早く完成できることに気づきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

本年も大変お世話になりました

11月12月はいつも大変です。すっかりブログも放置してしまい、こんなにも更新出来なかったことは無い!というくらいの放置ぶりでございました。
どうにかしなければと、気づけばもうあと数日で、2016年もおしまいでございます。クリスマスのときにも、何か語りたかったのですが、それもかなわずサイトの更新もできませんでしたが、個人的には2017年に向けて新たな動きがいろいろございまして楽しい12月を過ごすことができました。

本年最後にご紹介させていただく作品は、ブログをご覧になってくださっている方からもファンであると言ってくださる方が最も多いKawasaki様の「Gardenia」です。このお写真は12月の初旬にお送りいただいておりましたが、お返事をお送りするのも、ご紹介させていただくのもずいぶんお時間がかかってしまい、申し訳ございませんでした。

ご友人様からのオーダーで制作されたものなのだそうで、クリスマスから新年まで使えるモチーフで、夫婦円満、家族円満をテーマにパターンをお選びくださいました。中心部分のキルティングにハートを入れることで、「円満」を縫い込んだとおっしゃるKawasaki様の思いやりが詰まった作品。このような熱い思いが込められた作品を手にされる方は、幸せだなあと、いつものようにうらやましく思うのでございます。ご本人様のコメントもとても素敵で、
「ガーデニアの花言葉が「幸せを運ぶ」「優雅」「洗練」等のようで、
しっかり意味のあるものになったのではないかと思っております。」
と、お写真と一緒に送られて参りました。ベースは生成り、トップは「赤のようで赤でないスイカのような色味」で制作されたそうです。カットされたものをきれいにレイアウトしようと、いろいろなことに気づいておられていて、そういう姿勢が作品から伝わってくるので、Kawasaki様の作品を良いと思ってくださる方が多いのかもしれません。布を切る、きれいに縫う、それ以外にもいろいろなことを考えながら作品制作できるハワイアンキルトの楽しさを今年最後にご紹介する作品としてはぴったりな1点だと思いのでございます。
お送りいただきました作品とは別に、ご本人様用として別にもうひとつGardeniaで作品を制作されておられるご様子のお写真もお送りくださいました。キルトラインを変えて、周囲にボーダーを施し、50cmのパターンを70cmに仕上げようとされておられるそうです。全体がどんな雰囲気に仕上がるのかとても楽しみでございます。今年もいろいろとお世話になりありがとうございました。来年も素敵な作品のお写真をお送りくださいますこと、心よりお待ち申し上げております。

さて、昨年の年末は、用意できませんでしたプレゼントパターン、今年は描きましたので、自由にダウンロードして作品を制作してください!
パターン名は、「2017 玉子ニワトリ」です。20×20cmの気軽に制作していただけるサイズにいたしました。ゆで玉子をイメージして、2017年の干支の酉をモチーフにしています。とさかをリーゼント風に、尾羽の色を変えることでアクセントになるニワトリを短時間で仕上げられるようなデザインで、と考えました。個人で制作されるのでも、教室の新年用キットの元としてお使いいただくのでもどちらでも自由にお使いください。見本はわたくしが制作いたしましたので、参考にはならないかもしれませんが、縁のバイアスを和柄のものを使いました。デザイン的には全体を円形で仕上げてもいいのではないかと思います。日本ハワイアンキルト製作所のサイトから、お気軽にダウンロードしてしていただけるようになっております。参考色見本と、パターン(100%)がセットになったPDFファイルでご提供中です。(パターンをダウンロード&プリントして頂くにはAdobe Readerが必要です。プラグインをお持ちでない方はこちらよりソフトをダウンロードしてください。  )

最後に皆様に心より御礼申し上げます。以後もまた、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Royal Crown Singleと干支

ご主人様のベッドカバーを制作したいとのご希望でデザインしたこのパターンですが、3種描いたパターンの中から選ばれて、制作につながったのは、このデザインではありませんでした。なので、この「Royal Crown Single」が選ばれた時、わたくしはドキドキしました。なぜなら、初めて作品になる可能性が高まったからです。そして、制作してくださっておりますHirose様から、こうして「アップリケ終了!」とお写真をお送りいただいたこと、すごく嬉しく思いました。hirose_bed3_800

あまりに大変だということで、ここのところ、ベッドやウォールは作らない!というお声をあちらこちらからお聞きする機会が増え、圧倒的な少数派となったベッドを制作される方ですが、それで良いのです。おひとりでも居られれば。なぜなら、好きでもないものを作る必要はないと思うからです。
そりゃあわたくしの中での理想や希望はございますが、それは個人的なものなので、その思いなどほかの方には何の関係もありません。ときどき、自由に楽しく!と、自身で決めたことをすっかり忘れてしまいそうになる時がございます。

白ベース?に、軽くムラの入った基本「赤」の材料をお選びになったこの作品、このまま進めてゆけば、とっても素敵なシングルサイズのベッドカバーに仕上がりそうです。赤白は、どんな方にも受け入れられること間違いなしの組み合わせだと、このブログにも何回か書いています。なので、ハワイアンキルトを制作される方なら、1枚は制作しておくといいと個人的には思っております。こうしてその色で制作されたお写真をお送りいただくと、ますますそう思うのでございます。
以後の進捗も楽しみにいたしております。eto_tsuika

ところで、コンプリートではなかった30×30cmの干支のデザイン。4点描いて全部そろえることに成功しました。不足しておりましたのは、上の4つ。「ウサギ」「ヘビ」「」「イノシシ」です。2017年は酉年。再来年は、ウサギ年、なので以降は、その年が来る前に描けばオッケー!と、勝手に思っておりましたら、みなさまは、その年の干支を制作されたいというのではなく、ご自分の干支を制作されたいと願われるのだそうです。へーそうなんですか~。それは失礼いたしました。と慌てて揃えたのでございます。
描く側としては、得意不得意がございますので、また新たに描くことがあるかもしれませんが、ご自分の干支のパターンがないという状況からは改善されました。このパターンのシリーズは、モチーフを基本白で、ベースの色を変えることにより、それぞれの干支をイメージしていただくというコンセプトで揃えています。今までなかった皆様、大変失礼いたしました。新たに加わった彼らも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

亀が大好き?

ふとしたことで、Yahoo!オークションの「ハワイアンキルト」のカテゴリーを見ておりました。素敵なバッグやポーチがたくさん出品されていて、その中に日本ハワイアンキルト製作所サイトのパターンをお使いになっておられる方も見つけたりして、嬉しく思ったりいたします。どんなモチーフに人気があるのか?あるいは色は?アイテムは?などという情報収集を目的とした閲覧なのですが、プルメリア、モンステラ、ハイビスカス、シェルにやっぱりHonu。
つい最近も書いたばかりですが亀(Honu)は日本人に好まれるモチーフであることは、長寿の意味を持つ日本的な理由に加えて、幸福を運ぶ、守り神であるなどのハワイアンキルト的な意味合いも受け入れ易いというのがあるのだと思うのです。わたくしの母方の祖父は鼈甲職人でありましたので、子どもの頃からこういった世の中の流れとはまた違った意味で、亀に触れる機会が多く、家にもよく見るタイプの亀のはく製が、祖父の遺品として存在しています。摩擦により薄くはいだ亀の甲羅を何枚も貼り合わせて製品を作り上げる鼈甲細工ですが、甲羅の放つ独特のあの香り、今もしっかり覚えています。

Print個人的には、Honuのポーチやバッグを使うということは考えにくいのですが、日本ハワイアンキルト製作所サイトでも、選ばれることが多いモチーフであることは確かです。でも、わたくしのルーツの一部に大きく亀は関わっておりますのに、この間デザインしましたマルシェバッグのラインナップに、ドルフィンはあっても、ホヌを全く考えておりませんでしたことに「ヤフオク!」を見ていて気づいたのでございました。じいちゃん、ごめん。亀のこと忘れてたわ。
同時に、ミニマルシェを基本として140%に拡大したパターンと、高さを45cmにした大きめのレッスンバッグサイズのパターンを一気に描きました。(近日発売します。)拡大が簡単ではないということ、多くの方よりご意見としていただきましたし、キルトラインはもちろん、パターンによっては、デザイン自体を変更する必要のあるものもございましたので、サイズを変更するだけではない、新しいデザインとして楽しんでいただけることと思います。サイズ変更というのはPC上の簡単な作業ではございますが、それをパターンという形の紙に出力すると、なるほど、多くの面倒な作業がついて回ってきます。こういった物理的な理由で、作品制作から遠のいてしまわれるのはとても残念です。わたくしにとってたやすいと感じることでも、それが大変!と思う方が居られ、反対に、わたくしが大変!と思うことをたやすくこなしてしまうということ、まだまだたくさんあるのだなと思うのでございます。どんなサイズでもばっちり100%でご用意させていただきますので、少しお待ちください。ちなみにこの画像は、新しいデザインのHonuでございます。

なんだか疲れちゃった

気づけば月末です。いったい何をやっていたんでしょうか?全然ブログ更新していないじゃない。どうしたの?なんてお声までいただきました。やっていたことはいろいろです。何かにはまってしまうと、なかなか抜け出せない質なので、優先事項=最大の関心事項になるのでございました。
manta_moto_img今月は、Mantaでございました。お客様からのお申し出で、すっかりどっぷり浸かってしまったのでございました。と申しますのは、元となるイメージがあったからでございます。ニコニコ静画の鵺右衛門さんが描かれている「マンタ×トライバル」です。とっても素敵なデザインで、オーダー内容は
①これをハワイアンキルトで制作できるパターンにしてほしい。
②中心部分にある「顔」が気に入っているので、これ残してほしい。
③サイズなどは、未定なので、制作出来るサイズを提案してほしい。
ここに来るまで、ご自身でいろいろこのデザインを元に、いろいろやってみたのだそうですが、結果、あまりうまく行かなくて困っておられるとのこと。で、お助けしようと思ったことがいけなかった…。

トレースでうまく行くかしらんと、元の画像を拝見させていただきながら、いろいろ考えました。まずはトレースして、100×100cm程度の大きさにレイアウトしてみよう。

Printと描いたのですが、これって縫えないじゃん。無理無理無理無理~。と考え方を変更。1匹しか無理っぽい。Printとまずは60×60cmに。その後70×70cm、80×80cmと次第に大きくして行き、最終的には90×90cmが現実的であると認識しました。ほぼ、オリジナルの画像と同じなのですが、これをどのようにカットすれば制作できるのか?隙間が空いていると合わせるのが難しい。よーし、一度布でカットしてみるか~。とパターンを布にトレースしたところで、中止しました。パターン的には良い感じに見えるのですが、ここで見えている白の部分をいつ切り落とすのか?しつけをした後に切り取ればいいの?でも、これではタパカパとは言えなくなってしまう。manta_3rd
こうなったら全く考え方を変えて、でも「顔」の部分のイメージは残したまま、最終的なパターンとしてこのデザインをご提案させていただきました。
いつも思うのですが、出した結果だけを見れば「こんなものかな?」とわたくし自身、たいしたことないなと思うのですが、このプロセスを踏まなければ結果は出てこないのも事実なのです。オーダーいただいたパターンについて、ひとつひとつこうしてしっかり考え、しっかり作業しておりますことに、実は自分自身が疲れてしまうことがとても多いのです。

このMantaをご注文くださった方とは直接お電話でお話し、彼女自身も、「こんなに大変な作業をお願いしてしまって、なんだか申し訳ありません。」なんて言ってくださいましたから、良かったです。今回は、きちんと費用をご負担いただけたので、とても良かったと胸をなでおろすのでございました。パターンは確かに型紙にしかすぎないかもしれませんが、こうして一生懸命作業する理由は、楽しく確実に作品を仕上げていただけることを常に願ってのことでございます。

また、これに加えて、このパターンをいったい何人の方が制作したいとお考えくださるか?という点を考えた価格の設定をしなければならないという問題もございます。自分で考えて、自分からご提案させていただくデザインについては、全てが自己責任なので気が楽なのですが、こういったオーダーパターンは、そうは参りません。デザイン作業に対して、あまり多くのお金を払いたくないと考える日本で仕事してきたわたくしは、そのことをよーーーく知っておりますので、いやな思いをさせてはいけない。嫌われたくない。どうしよう。と葛藤するのでございます。おそらくサイトで販売されているパターン=オーダー価格。と思われる方が多いはずなので作業をしても、思っていたのと違いました~。なんて言われてしまったら涙、涙で貧乏まっしぐらということにもなりかねません。

そんなこんなで、わたくしは、考えるわたくし自身に語りかけてどっと疲れてしまうのでございます。

で。結果。しばらくパターンオーダーはお休みさせていただこうと考えたのでございます。ちょうど月末ですし。お知らせするにはちょうどいいかなとも思ったのでございます。

2016 Christmas Samplers

Print世間の流れに対していつも脳天気すぎるわたくし自身ですが、今朝のニュースにはびっくりいたしました。夜中にしつけをしておりましたら、NHK BSのニュースで、えええ?テロですか?と思うような数の方が被害に遭われて、しかも神奈川県だと知って、悲しくなりました。しつけの手を止めて、ニュースに見入ってしまったのでございます。2016_christmas_samplers_800何をしつけしていたかと言いますと、これ。「2016 Christmas Samplers」でございました。16枚をはぎあわせたところを、布の状態で見たいと思い、こそこそと作業しております最中でございました。最近70cmサイズのパターンも切ってみたりしておりましたので、材料もそこら辺にスタンバっている状態でもございましたので、ついでに作業しやすい状態でもありました。白目をむいているトナカイが、ちょっと怖いですが、これ1枚制作すると、クリスマス感たっぷりの普遍的なものとして使えそうなウォールを、手にすることができそうな雰囲気でございます。
失敗は、一カ所。教会の白い部分に、ほんのちょっと血がついてしまいました。(写真を拡大すると、気づいてしまうかもしれません)気をつけているのに、針で指先をブスッとやってしまったのは、ニュースを見るためによそ見をしたからなのでした。「くっそー。白い所に限ってこうなるんだ。もー。」なんて。慌ててなめようとしたのに、ポタッと1滴行ってしまったのでございます。修行が足りない。注意力散漫。
このサンプラーズは複雑なパターンと、単純なパターンとを共存させて、全体で楽しさを感じられることを願ったものです。ですが、この16種の中から、好きなモチーフを好きな枚数や配置で、違うサイズの作品も生み出すことができ、オリジナリティある作品を拝見させていただけるかもしれないという願いも込めております。もちろん1枚づつ別々に作るというのは、基本中の基本でございます。