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シャンシャン公開記念に2

縫い代やカットの方法についてのご質問、結構ございます。独学でハワイアンキルトを制作して居られる方は、一度ハワイアンキルト教室の扉をたたいてみるのも良いのかもしれないと思います。なぜなら、ご質問くださる方は皆さん「大きな不安」にかられておられる。「間違っている」かもしれない。という文言がご質問の中に見つけることができるからです。
なので、この前の「ささ様」が描き込んでくださったコメントにひとつお答えする意味で、例のシャンシャンを試作中でございます。

わたくしは、わたくし自身の描いたパターンに、縫い代はプラスせず、そのままカットいたしました。通常のアップリケを施し、ここまで試作してみました。ちなみに、パターンに縫い代を足すと、これよりもう少し太った感じのシャンシャンになるのだと思います。
このようにパーツを組み合わせるタイプのパターンは、縫い代を足すのかどうなのか悩みがちですが、ピローのパターンやウォールのパターンをご覧いただくと分かるのですが、日本ハワイアンキルト製作所では縫い代を加えることはできないデザインがほとんどであることを、今一度ご確認いただけると皆様の不安の解消に繋がるのでは?と考えております。
パターンは、作品制作につながるきっかけのひとつに過ぎないと思っておりますので、完成という結果に至る手法もひとつでは無く、たくさんあって当然だと思います。教室を主宰されておられる先生方が固有に持っておられるノウハウは、全て全て美しい作品を仕上げるためのものなので、間違いはひとつも無いと思います。
なので、制作過程の最初のところで、不安を感じてしまうのであれば、教室に通って先生のお考えに耳を傾けることはとても意味のあることだと思います。なので、サイトでも、ハワイアンキルトの教室やサークルをご紹介させていただいているのでございます。日本ハワイアンキルト製作所サイトは、教室ではありませんし、教室を開こうと考えたことは一度もありませんので、パターンを使ってくださっておられる先生始め、ちゃんとした教室で一度学べば、その後の作品制作の問題の多くは解消されるはずでございます。

上手にリバースアップリケを使う

最近多くのお写真をお送りくださるK.Y.様から、また新しい作品のお写真をいただきました。「Tiki 6」です。カットがきれいにされているのか、フラットでとても美しい仕上がりです。Tikiの顔やバナナの葉の葉脈などのアップリケ、上手だなあとおもいました。なんとここにはこんな工夫があったのでございます。

「顔とバナナの葉?はリバースアップリケで作製致しました。」

なるほどです。リバースアップリケは、布を載せるのではなく、上に載せた布に孔を開けて、中から出た色を生かしながら上に載った布の方をアップリケする方法で、線を細く仕上げることができる縫い方です。複数の色を使う場合や、狙ったイメージ通りに作品を仕上げる際にお使いになる方もおられます。
載っているほうが良い感じ、あるいは、リバースで仕上げた方が良い感じ。これはそれぞれ制作される方がお決めになることですが、もちろんパターンを描く際にも考えます。でも、これはあくまでも描く側の都合で、その通りに制作しなければならないことは全くございません。なぜなら、日本ハワイアンキルト製作所サイトは、教室ではありませんので、完成した姿をイメージできるのは、制作者ご本人以の自由であると思っております。もちろんサイトでは教科書なども販売致しておりますが、この中に書いたことだけが正解という訳ではございません。ひとつの手法をまとめただけに過ぎないのです。

わたくしの所につい最近も。こんな質問がございました。(一部抜粋です。)

「こちらのパターンはカットラインだけで出来上がりラインの記入がありません。デザインの完成は出来上がり線だと思うのですがその記載がないので角、鋭角部分で分からなくなって困っています。
迷いながらも針を進めて参りましたがやはり不安で解いて刺し直し、やはりデザインが不安で新しい布で作り直しています。
完成作品の画像を拝見できれば判断出来たかも知れませんがそれも見つけられず、作り直している今確認しなければ作品が台無しになってしまうと連絡させて頂きました。」

まずは「出来上がりライン」という手法があるのか?新たに興味津々なわたくしでございましたが、既にカットの段階から「このようにカットしてください」と強制することは致しておりませんし、お客様の中には縫い代を足して仕上げられる方もおられます。いつも申し上げて折ります通り、ご自分が知っている手法に従って作品を制作していただくことが制作者にとっての正解であると思います。何度も言うことは申し訳無いのですが、わたくしどもは教室ではないので、このように作ってください と申し上げることは決してないのです。
ご質問くださったこの方は、とても真面目な方だと感じましたし、作品に対する強い思いも素晴らしいと思いました。美しい作品を完成させようと、いろいろ悩まれたのだと思います。ですが、正解はご自身の知っておられる手法の中にあると、ご自分をもっと信じて欲しいとも思うのでございました。
この方には、お買い求めいただいたパターンのカットされた様子をブログでご紹介致しておりましたので、その記事のURLをお送りして参考にしていただくようお返事を差し上げました。もちろん、制作方法に規定はない旨も一緒にお伝えしました。

その後。お写真を見て「しっかり参考にさせていただきます。」とお返事をくださいました。良かったです。

BananaとMokihanaが完成しました

kawasaki_banana3_800kawasaki_banana3_cutいつもきれいに作品を制作されるKawasaki様ですが、Bananaと、次にご紹介させていただくMokihana 2のピローが出来上がりましたと、お写真をお送りくださいました。真上からバッチリ撮ってくださったので、完成の様子が完璧にわかります。おそらく厚手の綿をお使いになっておられるので、立体感もものすごい。アップリケが終わった段階のご様子も以前ご紹介させていただいておりますが、キルティングが入ると、すごくおいしそうなバナナに見えてきて、色、大成功で、素敵すぎる~。

「とっても満足の仕上がりになりました。葉の部分のキルティングが意外に難しく、間隔、角度、揃えているつもりでも、ズレが生じてしまうのですが、許容範囲かなと思っております^^;」

といつものように、深く追求されなから制作された様子が伝わって参ります。もちろん超許容範囲でございますです。これ以上何を求める必要があるのかは全くわからないクオリティだと思うんですけどわたくしは。kawasaki_mokihana3_800

kawasaki_mokihana3_cut2枚目は、Mokihana 2です。よく見ると、中心部分に小さなモキハナがキルティングされていて、Kawasaki様も「小さなモキハナちゃん」と名付けられたのだそうです。これをご覧になったお子さまも小さなモキハナちゃんに愛着をもたれたそうです。このお話を伺うと、なんだか、キャンプのような生活を送っております自分との違いを、また、感じてしまうのでございます。

「二枚とも、少々シワ感がありますのが残念に思っております。しっかり張ってキルティングしているのですが、力加減が強いのか、こうなってしまうことが多いのが悩みです。」

とおっしゃっておられますが、みんなご自分にとっての最高の1枚を追求しながら、作品を作って行くということは同じなのかな?と思います。わたくし自身も常に最高の1点となるデザインを探して悩み続けていることは、Kawasaki様といっしょ!なんて図々しく思ったりするのです。(すみません。)それぞれのアップのお写真も、拡大してご覧になってみてください。すごいから。

無私の日本人

mushinonihonjin「無私の日本人」という本を読みました。今「殿、利息でござる」という映画が公開されていて、羽生結弦様もお殿様の役で出ています。この本に出てくる無私の日本人とは、自分以外の人や環境をよくするために、積極的に自分を二の次にできる人たちのことで、最近あまり見かけないタイプの日本人のお話し。明治の初期にこのような人たちがが居たという実話であることが驚きです。
ちょっと前の日本人は、こんなにも謙虚だったのか。見習わなきゃならないなあ。と、改めて思ったのでございます。最後に主人公が亡くなるまえに、一族に対して言った言葉がすごい。

「ひとつひとつ、わしのしたことを人前で語ってはならぬ。わが家が善行を施したことなど、ゆめゆめ思うな。何事も驕らず、高ぶらず、地道に暮らせ。」

おっしゃる通りです。ちょっとしたことをやって、自分すごいなんて一瞬も思っちゃいけないんです。そうでした。
「…商売が続くのは、皆々様のおかげと思うて、日々、人様に手を合わせよ。」
偉業を人前で語るなと言われた子孫は、その通りにして、この「穀田屋」は、今でも商売を続けておられるのだそうです。

反省しました。2週間に1回程度、サイトを閉じちゃおうかなあと、この2年間思い続けてきたわたくしは、自身のやっていることに、驕ったり高ぶったり地道じゃなかったのかもしれない。ダメだよね~申し訳ない。低い妥協点で、納得してちゃいけないんだって。ここに書かれている無私の日本人たちに頭が下がる思いでございます。
最近、人生相談めいたお話を伺うことが多くなってきましたが、自分を含めた有名でない普通の人は、簡単に努力の見返りを求めすぎなのかもしれません。何ができたがらすごいわけでもなく、何かができないからダメでもなく、言葉ではない本当の努力と謙虚さは、一生落ち続けなければちゃんと「やってる」ということにはならないんだなあと、今日も新しいデザインを描こうと、思うのでございます。

ベッドカバーの考察

好きなハワイアンキルトのデザインというものは、みなさんあるのでしょうか?わたくしには、とてもとても好きなデザインの作品があるのです。パターンに対するいろいろな考え方はあるのかもしれませんが、ハワイアンキルト好きの人ならみんな、作家やデザインに関係無く、参考にしたいと思う作品があったら、それを作品のして見てみたいと思うのは当然のこと、と言いたいのですが、そういう人は圧倒的に少数派であることを、少し寂しく思っているのでございます。過去の素敵な作品を、実際に見て、知っておくことは、以後の制作活動に大きな影響を及ぼすに違いない。事実、いくつかの衝撃的な作品との出会いが、今も、作品を作らない、わたくし自身の興味と探究心を維持させ続けてくれているのです。

なので、ベッドカバーパターンのページに、無償提供させていただいているいくつかのデザインは、過去の作品で、人のデザインです。なので、研究用に制作したいと望む方に、無償提供させていただいております。ご覧になって、制作したいと希望される方、がもっともっとたくさん現れてくださることを期待しておりますが、今現在2名だけという結果になっております。こ掲載しておりますパターンの中のいくつかは、正統な継承者の方が、どこかに居られるかもしれませんが、そういう方からのご連絡は今のところ無いのが残念です。h1_800

初めてお問合せくださったのはLino QuiltのYoshinaga様でございました。ですが、Iolani Palace Coronation Standを110cmにサイズダウンして欲しいとのお申し出で、わたくしは最初とてもがっかりしました。ですが、彼女の教室の生徒様たちは、100cm以上の作品をどんどん制作されて居られることを知っておりましたわたくしは、先生ならば、ベッドカバーにチャレンジされたらいかがでしょうか?210が無理ならば、180cmにサイズダウンするという手がございます。などと図々しくご提案させていただいたのでございます。ダメかと思っておりましたら、Yoshinaga様はこのわたくしのご提案を聞き入れてくださり180cmにサイズダウンしたIolani Palace Coronation Standを、現在制作されておられることと思います。

そして、もうひとかたは、Hibiscusにチャレンジしてくださるとのことで、年末年始に、カットして広げるお手伝いを、北村先生と一緒に、これも無償でさせていただきました。このチャレンジャーは、Mikana Hawaii StyleのNagao様で、わたくしが作って欲しいと、お願いしたこともあって、この作業はとっても楽しい時間でございました。debbies_hibiscus_800
このパターンは220×275cmのサイズがあり、カットして広げるだけで、多くの経験ができたことは、わたくしも、Nagao様も、北村先生も同じだと思います。ご覧のとおりのデザインなのでございますから…。このパターンが、ずっと昔にデザインされたこと、それを、キットに仕上げた人が居たこと、それを縫って作品に仕上げた人が居たことなど、ここまでの作業で、それをトレースすることができたということは、Nagao様に感謝させていただきたい気分でございました。
そんな作業の途中で、この大きさのパターンの場合は、中心から置いて行くより、フレームで決めてから、中を置いたほうがいいのではないの?と、もう一枚過去のデザインをベースに、フレームを追加したパターンを用意し、Nagao様のハイビスカスを仕上げたあと、一気にカットしてフレームから置くという実験を行いました。ハイビスカスと同様、中心から放射線上に広がるデザインとしてセレクトしたのは、ブルージェイド。220×220cmのパターンです。debbies_biuejade_800

これも過去にあったデザインを元に、要所要所に変更を加え、あえてフレームを付けました。これはカットしてここまで仕上げるのに3時間半ほど。(北村先生が切るから早いということも考慮に入れて。)大きなパターンは外から置くほうが、作業が早く済むし、伸びてまいがちなバイアス方向の問題も解決できるかも?と実感したのでございます。
この作業はあくまでも、考察と実験です。わたくしはキットを売りたいとは思っておりませんので、これはわたくしのビジネスには、一切関わりありません。何か変わるとすれば、あといくつかパターンを、同じようにカットしてみて、教科書の内容を、変える必要があるかもということだけです。カットしたこの2枚。1枚はNagao様が制作され、1枚は北村先生が持って行かれました。

もうすぐアップリケ終わります

babyquilt_naupaka_dep_300Baby Quilt Naupaka。どうしてわたくしが縫うかといえば、カットしただけでは形が見えにくいデザインだからです。こうしてパターンの画像を見れば、線で表現されている部分をカットすれば、ただ布が乗っかっているだけで、創作意欲がそがれる感じ見えます。布の面積が限られているからって、こういうデザインをあんまりしてはいけないのかもしれないと、ずっと悩んだパターンです。いったり来たりが多いので、アップリケは結構大変かもしれない。でも、縫って行けばどんどん楽しくなるデザインであるはずだ。(少し不安だけれど)とかなんとか。悩むならええい、切って縫ってみればいい。と、切って縫い始めたのが6/30のことでございました。(ちなみにこのデザイン、しつけに3日ほどかかりました。)naupaka2_800

毎日糸1本から2本、どんなに忙しくても縫う。と心に決めて、外から数えて2周目のラインをアップリケしました。ここまで来ればあと1日ほどで全て終了するはずだ~。とそんなにアップリケ、上手じゃないですけれど、こんな感じになりますというのは、ご理解いただけるんではないでしょうか?まあ、こうして、見ると、わたくし自身の習作とはいえ、細かく見てゆくと、様々な問題点が見えてきます。最初にカットして、広げた際に、左下のHonuの位置が下がってしまってます。(1)その影響で、Uluの実が、ほんのすこしよじれてしまっています。(2)こういういい加減な作業が、後々、キルティングする際に、じわじわと影響を及ぼし、仕上がりがよじれてしまう原因となるのです。アップリケが終わった段階で、なんとなくつってるというときは、引っ張りすぎが原因か、カット&しつけの段階でずれているかどちらかです。カットしたパターンを載せるときに、人はパターンの方ばかり見てしまいがちですが、ベースの布とパターンの間にできる空きを見ることも大切だと思うのです。だったらちゃんとやれよ。と、わたくし以外の方には申し上げたほうがいいですよね。

問題はいろいろありますが、アップリケは実に楽しかったです。(ここまでは)Honuの位置に注意して、皆様には美しい作品に仕上げていただきたいと願っております。このパターンは2,000円。たっぷり楽しめるデザインです。

2分の1でも8分の1

40×40cmのクラウンの新しいデザインは10個あります。海保先生が、3枚、北村先生が、1枚をバッグに仕立ててくださいました。それでも、カットされていないデザインは、6パターンございますので、それを一気に切ってみました。
デザインは2分の1ですが、カットする布は、ちゃんと8分の1のパターンをカットするときのように用意して作業します。パターンとベースを合わせる時に、アイロンのラインが入っていれば、合わせるために必要な要素が増えて、きれいに合わせることができます。こわいのは、バイアス方向です。ガイドになる要素が少ないと、生地が伸びて、大変なことになってしまいます。こういったカットの詳細は「ハワイアンキルトの教科書」に全部書きました。綺麗な作品を作るためのキットづくりは、美しく作品を仕上げるために重要な要素と言いたいのでございます。crown9

なぜなら、この後のプロセスであるアップリケやキルティングで、 どんどん布に負担をかけてゆくので、ここを大切にしなければ、ゆがんでしまったり、キルティングがシンメトリー(左右対称)に入らなくなってしまったりしてしまうからで、完成作品を拝見すると、どのようにカットされたかが、わかってしまう場合もあります。
教室ではキットを購入して、作品を制作するというスタイルをとっているところが、多いので、何年作っていても、カットしたことが無い!という方、結構居られるのではないでしょうか?メータ700円ほどのただの綿の生地が、キットと名を変えただけで、何倍も高い値段で販売される価値に変わるわけですから、カットの仕方を教えないで、高い値段でキットを売ったほうが、楽しいに決まっています。queens_comb

ちなみにこのQueen”s Combは、失敗してしまいました。櫛のすぐ横に来ているマイレの位置が、左右違ってしまっています。右が近くて、左が遠い。これは、完全にミスってしまいました。あとで、直さなきゃって反省いたしました。こういうバイアス方向に伸びたデザインは、こうしてきちんとアイロンをかけて、カットしても、こういう間違いが起こります。こういう悪い例を参考にして、たとえ、2分の1のパターンでも8分の1のパターンをカットするように、材料は準備したいものでございます。と、苦笑。crown10

crown1crown8

これらは、パターンに付けた色に合わせてカットしたかったのですが、家にある生地の中で、もう彩度の高いものがなくなってしまったので、材料の色を見て合わせました。moomins_crown

最後は、超もったいないデザインです。パターンの生地のほとんどを切り落とすことになるので、カットするときに、正方形分は要らないかな~とこれも反省いたしました。
上記6点は、カットしてすぐにしつけします。ずれたり、伸びたりするのが怖いから。これは、手元のサイズだからまだいいですが、大きなデザインのものは、しつけしないと大変なことになってしまいます。

これらカットした写真は、サイトに掲載するためのものです。一人で作るのは大変っだから、誰かに縫ってもらうよう頼んでみよう。なんて、ずるい考えでおります。パターンだけより、イメージしていただきやすくなったでしょうか?(写真から、パターンをトレースしないで、買ってね。1枚500円です。)

自分の値段

Asano様が先日ご紹介させていただいた、キーケースについてのお問合せをくださいました。メールでお返事させていただくために文字を入力しておりましたら「キーケースのキット」が「ケーキのキット」に見えて、ん?間違えたかな?ああ大丈夫だ。よかった。メールを書きながら、昔からカタカナが苦手なことを思い出して一人で苦笑。年とったなー。特にひどいと思ったのは、ショッピングモールの駐車場に貼られていた「カラブカシ禁止」が「カブトムシ禁止」に見える。バーミヤンの「スープバー」が「スーパーブ-」に見える。
駐車場で「なんでカブトムシがだめなの?」って息子達に聞いたら、「病院行ったら」と言われたことを思い出してしまいました。どんなに大人になっても苦手なものは苦手です。まだまだ出来ないことがいっぱいあるなー。
shimamura_mango_500というのは、最近教室をスタートさせたShimamura様もわたくしと同じように悩んでおられる雰囲気がございました。おそらく指導者になられたことで、今まで見えなかったことが見えてこられたのかもしれません。いろいろな教室で、インストラクターになるためのプロセスを踏んで、晴れて先生になられたとしても、それって本当に平気なの?先生なんて急に言われちゃっても大丈夫なの?
もともと、手作り関連の資格というのは全て民間資格だから、課程を踏んでも踏まなくても、自分が決めた時からどんな方でも先生になれる自由さがあります。これこそ資本主義の醍醐味なのだけれども、この自由の恐ろしさを、どれだけの人が感じているのかは全く不明です。
Shimaura様は、きっとこの自由の恐ろしさに気づいたのかもしれないなんて思うのです。
何もかも、自分で決めて、誰の重言も受けることなく、進む方向をたった一人で決める。自分のビジネスに必要な知識や情報を選んで集めることや、人に教えられるスキルを身につけることや、自分の値段をいくらにするのが妥当なのかということなど、どう選んで、どうお金に変えてゆくのかなんて、そう簡単にできることではないから、悩むに決まってます。
わたくしの仕事も工業デザインからスタートして、文字や、製品、グラフィックなどいろいろ手がけて来ておりますが、わたくしたちデザイナーにも資格は一切ございません。取れる資格といえば溶接ぐらいのもので、わたくしは、その溶接の資格すら持っていません。ですが、今も昔も資格も何も無い中で、ちゃんと暮らしを支えて来られておりますし、日々ひとつでも出来ないことをなくそうと努力は惜しまず歩んでおります。
Shimamura様は、キットを売って、もし買ってくださった方が、作品の完成ができなかった時には、ご自分が費用をいただいて、完成させてあげます。というサービスを開始されています。
そんな親切なことをお考えになるなんて、本当にいい人。だけど仕立てのお値段の設定に苦労されておられます。わたくし自身は、日本人が手作りするものなら、それなりのプライスを設定すべきだと思いますし、作品が製品としてが高い値段で流通してほしいと願っております。きっと今、ご自分のお値段についてすごく考えておられると思います。
写真のマンゴーのキットも、仕立てのお値段を設定して販売されたのだそうですが、すぐにキットとして売れちゃったそうです。彼女のところにも、作る方だけが集まるのかもしれないから、しばらく仕立てのことは考えなくてもいいのかもしれません。

ウォールハンギングの素晴らしさ♪

気づくと2日ばかり更新をさぼっております。このまま更新を放置すると、ご紹介したい作品がたまって行ってしまいます。また、お送りいただいたお写真を拝見していて、わたくし自身ほんとうに色々なことを考えてしまうのです。おそらくわたくし自身、皆様がお考えになっている以上にお送りいただいたお写真を、一生懸命拝見させていただいていからなのだろうと思うからです。特にカットされ、制作に入る前のものから、いろいろなノウハウを教えられるのです。なるほど、そうなのか?ってね。
本日は久々の登場、あの三ヶ月半でベッドカバーを完成させたHK様のものです。nagao_anthrium_800

まずは、アンスリウムのウォールハンギングです。オーダーされた生徒様のご希望で、グリーンのアンスリウムを描きたいというものです。この色のアンスリウムは、実際に存在することは知っておりましたが、赤やピンクをイメージしていたわたくしにとっては新鮮な衝撃を受けました。へーいいじゃん。なるほね~。とすんなり受け入れようとしておりましたら、あれっこれってどうしてこういうしつけなの?って思って今一度メールを読み直しましたら
「初めて大判キルトに挑戦される方なので、仮のしつけをしてお渡しします。」
なるほどー。しつけの仕方からやってみよう。ということだったのね。と納得しました。

ハワイアンキルト作品で、ウォールハンギングの定番サイズは110×135cm。お選びくださったこのアンスリウムのデザインは中心部分が8分の1フレーム部分が4分の1という超基本的な構成のパターンです。わたくしたちがお伝えしたいハワイアンキルトの手法では、デザインの要素をなるべく8分の1におさめ、その回りを囲うように4分の1のパターンで長方形のフレームを感じさせる要素にして、このサイズになっても基本のハワイアンキルトらしいパターンをイメージさせるように考えてデザインしています。
また、110cmというのは、生地巾いっぱいに使うという最も無駄の出ないサイズです。前にもこのブログにも書きましたが、キット制作をする指導者の立場からすれば、材料的に最もロスのでない商品になるし、制作される生徒様にとっては、達成感あるサイズで人に自慢して見せることの出来るサイズでもあるので、わたくしたちは大好き!ウォールハンギングはゆとりの国の王子も認めるwin winのアイテムだと思うのです。

同時に、このサイズのカットが完璧にできれば、あとは何でも来い!ってなる最初のアイテムだと思うので、わたくしたちも、日々カットの練習に最も導入しているサイズです。わたくしのサイトで販売している「ハワイアンキルトの教科書 第二版」でも最も詳しく説明を加えているのです。なんと、親切に、裏の当て布の作り方までも説明させていただいております。

そして、みなさんのお送りくださるお写真を拝見していてふと思うのですが、ウォールハンギングのカットに特化したカット&カラー講習会を開催しようかと考えてしまいます。教科書には書ききれない細かなことを、みんなで集まって勉強するのも楽しいかもって思うのです。どうなんだろうね。

HK様は、他にもカットしたお写真をお送りくださいましたが、続きは明日。

アップリケ終わりました(from Yoshinaga)

わたくしが日本ハワイアンキルト製作所の活動を始めて、教室を持っておられるのに、カット講習をお受けになりたいと、お申し出くださったLino QuiltのYoshinaga様より、アップリケが終わりました!とお写真が送られて参りました。yosinaga_mokihana2パターンは「Mokihana」です。

「フープも新調し到着してるので、今夜にでも綿入れしてさっそくキルティングに入りたいと思います。」さらに「かなり縫い応えのある量でしたが、一度も挫折することなく、むしろ縫うことが楽しいデザインで楽しかったです♪」だなんて嬉しいお言葉までいただきました。先日、「丁寧に縫っています」というお話を聞かせていただいておりましたので、このお写真を心待ちにしておりました。
ご本人様の自信作と見えて、全体のお写真までお送りくださいました。yoshinaga_mokihana1

モキハナは、行ったり来たりが多く、実に穴が開いているので、きっとアップリケは大変だったと思います。また、やっぱりウォールハンギングは110×135cmと、大きさがあるので、技が無いと綺麗に仕上げることはできません。Yoshinaga様は、指導者として教室を主宰しておられるので、その辺は大丈夫。さすがです。

これはハワイの有名なキルト作家のパターンをサイズダウンしたデザインです。実は110×135cmのウォールハンギングは、基本的に中心部分が正方形で、上下(デザインによっては左右)に余白の部分に別の要素を入れる必要があるので、パターンデザインが一番難しいサイズです。このパターンを最初に描いた作家は、四角形に綺麗にパターンを入れたデザインがたくさんあります。わたくしは特に、中心部分が大好きで、フレームを形成しているモキハナの流れが、真ん中で少し絞ったラインを作っていることで、すんなりと四角形を感じられるデザインになっているからです。setsumei1

これは人間の目の癖で、パターンで描かれているようなラインにモキハナを配置することで、植物の自然さと同時に大きな幾何学的な形をさりげなく感じさせるようなデザインになって居るところに「うーん。すごい!」もしこれを知識として知らないでデザインを描いていたとしたら、またすごい!

それはアップリケされたものを見ても。ちゃんとわかります。綿を挟んで、キルティングが入ったら、立体感が出るので、さらに良くなること間違い無し。サイズダウンのオーダーを入れてくださったのもYoshinaga様だったので、このデザインの特徴を彼女がつかんでいたとしたら、それもすごい!以後の進捗にも期待です。